ジャニー喜多川氏(享年87)の加害問題で揺れるジャニーズ事務所。8月29日に公表された「外部専門家による再発防止特別チーム」の調査報告書では、マスメディアのジャニーズ事務所に対する“忖度”も指摘された。10月2日には9月7日に続いて2回目の会見が予定されているが、現在、舌鋒鋭く問題を追及しているのがお昼のワイドショー『情報ライブ ミヤネ屋』(読売テレビ制作・日本テレビ系/月曜~金曜13:55-15:50)のMC宮根誠司(60)だ。

 9月26日放送回では、9月21日発売の『週刊文春』(文藝春秋)が報じた、藤島ジュリー景子前社長の“会見直後のハワイ豪遊”とジャニー氏から受け継いだ、ジャニーズ事務所の株券に関する“860億円の相続税逃れ疑惑”をピックアップ。さらにこの報道に丸々乗っかる形でジャニーズ事務所に独自の質問状を送り付け、その回答を番組で紹介したのだ。

 ジャニーズ事務所側の回答によれば、9月7日の記者会見後にジュリー氏がハワイに行ったのは事実とのこと。誹謗中傷を受けて日本の大学進学を諦め、渡米した長女に会うためと回答した。相続税逃れ疑惑については否定している。

 この回答の内容は放送の3日前、9月23日にニュースサイト『ENCOUNT』が公開した取材記事とほぼ同じ。つまり『ミヤネ屋』で扱った内容はすでに報じられているわけだが、地上波番組がジャニーズ事務所に質問状を送るということ自体が異例だ。

「これまでの情報番組では、ジャニーズ事務所と良好な関係を保ちたいがために“わざわざネガティブな内容に触れない”のが通例。

 また、午後の情報番組では週刊誌など他メディアの報道を紹介し、感想を言い合うだけのスタイルが多いなか、こういう形で直接取材をしたのは“本気”の意思表示でもある。テレビ業界内ではジャニーズ批判の急先鋒とも化していますね」(芸能記者)