■「視聴率とれるからと…」マスメディアの“忖度”謝罪

 ここ1か月ほど、宮根のアドレナリンは大放出状態だ。

 きっかけは特別チームの報告書を取り上げた8月30日の放送回。宮根は、被害者の元ジャニーズJr.橋田康氏(38)の前で「我々も橋田さんとかに謝らなきゃいけない立場だと思う」と反省の弁を口にした。

 さらに宮根は、マスメディアが沈黙を貫いてきた背景として「(ジャニーズは)視聴率もとれるからというところがあって。疑惑があったり、暴露本が出たり、週刊文春が特集したりしたときに、我々は積極的にというか、ほとんど取り上げませんでした」と、テレビ局の思惑にも言及。そのうえで繰り返し謝罪したのだ。

「多くの地上波の報道・情報番組はまだまだ煮えきらない態度。その状況で明確に非を認めた宮根さんの発言は、“今、ここまで言ってくれる人は貴重”“これは評価すべき”などとSNS上で大きな反響を呼びました。

 これに宮根さんは機嫌を良くし、番組サイドとしても手応えを感じた。宮根さんも制作陣も“悪いものは悪い。ジャニーズを叩く方向性でいこう”と決断したと聞こえてきています」(民放キー局関係者)

 9月4日放送回では「ジャニーズ性加害問題当事者の会」の記者会見を取り上げた後、元フォーリーブス・北公次さん(享年63)が悲痛な声で告発する34年前のVTRを放送。宮根はこの日も、「あえて触れなかったじゃないですか。マスメディアはそう言っちゃったほうがいいと思いますよ」と煽った。

 その後も宮根は徹底して“マスメディアの非”を叫び続けている。声高に主張するその口調はいつも以上にテンションが高いようにも見える。芸能界でも一、二を争う巨大事務所を敵に回してまで宮根が”大ハッスル”な姿勢を取る裏にはワケがあるという。