■『ミヤネ屋』が焦る事情と“渡りに船”のジャニーズ問題
「すべての番組を白紙に戻しており、『ミヤネ屋』も例外ではない」
こう語ったのは、『ミヤネ屋』を制作する読売テレビの大橋善光社長(69)。7月18日の社長会見での発言だった。同局では22年から5年計画で、番組の全面的な見直し作業の真っ最中。大橋社長は「長寿番組、高視聴率番組に関わらず、例外なく根本的に見直す」と断言した。
「『ミヤネ屋』といえば、昨年の安倍晋三元首相銃撃事件後、自民党と旧統一教会問題の関係に斬り込み、話題となりました。
しかし、社長会見があった7月第1週(3日~7日)の視聴率は裏番組の『ゴゴスマ~GOGO!Smile!~』(CBCテレビ制作・TBS系/月曜~金曜13:55-15:49)に全曜日敗北。月~金の順に『ミヤネ屋』の平均世帯視聴率は4.9%、4.7%、4.3%、4.5%、4.6%。『ゴゴスマ』は5.2%、4.9%、4.7%、4.9%、5.0%です(ビデオリサーチ調べ/関東地区)。
社長の言葉を受けて宮根さんが焦りを感じていたところへ、ジャニーズ問題が湧いてきた」(前出の民放キー局関係者)
大阪に拠点を置く読売テレビ制作の『ミヤネ屋』が、在京キー局に比べてジャニーズ事務所への過剰な忖度を考えなくていいのは事実だろう。一方の『ゴゴスマ』は名古屋のCBCテレビ制作だが、A.B.C-Zの河合郁人(35)が金曜日のレギュラーとして出演するなどジャニーズ事務所との関係性が深く、この問題に関してはどうしても歯切れは悪くなる。
「今、この問題に踏み込めば、世間は間違いなく注目する。そこで“ジャニーズ叩き”に舵を切ったというところはありそうです。『ミヤネ屋』が『ゴゴスマ』を出し抜き、さらには他局にできない報道番組としての存在感を示すには、ジャニーズ問題は“都合がいい”と言えるでしょうね」(同)
ジャニーズ事務所とマスメディアとの蜜月関係。大ハッスルの宮根と『ミヤネ屋』はどこまで風穴を開けられるのか。