大晦日の風物詩である『NHK紅白歌合戦』。例年は数多くのジャニーズタレントも出演する歌の祭典だが、9月27日に開かれた定例会見で稲葉延雄会長は『紅白』も込みで「現時点でジャニーズタレントの新規契約を行わない」と明言。ファンや業界を騒然とさせている。

「ジャニーズ事務所は、創業者であるジャニー喜多川氏(享年87)の加害問題をめぐり、CMの打ち切りなどが相次いでいます。各テレビ局もジャニーズ事務所に厳しいコメントをしていましたが、ここまで直接的に“起用しない”と明言したのは初。このまま今年の『紅白』にジャニーズタレントが出場しないことになれば、1979年以来44年ぶりのジャニーズ不在の大晦日になります」(ワイドショー関係者)

 一方で、近年の『紅白』はジャニーズの華やかさに支えられている部分も多く、

《紅白歌合戦にジャニーズのグループが出演しない意味合いを正しく理解できてないのはNHKの方だと思うんだけどな。紅白歌合戦こそジャニーズに依存して視聴率を稼いで存続し続けた番組なんだから》
《紅白にジャニーズでなくなったら確実に視聴率落ちるよね。他の長時間歌番組もそう》
《ジャニーズ1組も紅白出なかったら視聴率やばい気がするんだけど大丈夫そ?》

 といった今年の『紅白』の視聴率を危惧する声が、SNSにも多く寄せられている。

 この状況を『紅白』に近い関係者はどう受け止めているのか――レコード会社関係者が、声を潜めて語る。

「近年は、ジャニーズどうこう以前に『紅白』自体が“オワコン”と言われることも多いですから、ここでジャニーズが出場しないのは、『紅白』サイドとしても本音を言えば“絶対に避けたい”。明らかに視聴率にも影響しますからね。

 そのため、NHKは“2つの理論武装”をガチガチに固めていて、今年の『紅白』にジャニーズを起用するための“抜け穴”を作っているといいます」

 1つ目は、今回のNHK会長の定例会見での「新規の出演依頼については、被害者への補償について、再発防止への取り組みが着実に行なわれていることを確認されるまでは行なわない」という部分だ。

 ジャニーズ事務所は10月2日に会見を開き事務所の新体制が発表されるが、NHKの担当者は定例会見で、

「それも重要な要素の一つだが、起用方針を判断する時期は設けず、慎重に推移を見守っていく」

 と、コメントしている。