■嵐、なにわ男子のレーベルとは交渉しない
前出のレコード会社関係者は続ける。
「一見すると厳しい姿勢に見えますが、“現時点では”“起用方針を判断する時期は設けず”という言葉を深掘りすると、10月2日の会見以降、締め切りのギリギリまでジャニーズの起用をどうするか粘ることができる、という意味になりますよね。これが、1つ目の理論武装です」
2つ目の理論武装は、「現時点でジャニーズタレントの新規契約を行なわない」という文言に隠された“契約のルート”だという。
「たしかに今、ジャニーズ事務所、そして同事務所所属のタレントに冷ややかな目が向けられていますが、『紅白』への出場を巡ってはNHKの『紅白』の担当者とレコード会社が交渉を持ちますからね。つまり、『紅白』サイドがジャニーズ事務所が直接交渉をするわけではない、ということ。
もっとも、ジャニーズ事務所の前社長である藤島ジュリー景子氏が代表取締役会長を務めるレコード会社『ジェイ・ストーム』に所属するアーティストの出場は、結局ジャニーズの関連会社と交渉することになるから“絶対にない”と言われています。そこで線引きをしているわけですね」(前同)
ジェイ・ストームは、活動休止中の嵐をプッシュするために、2001年にジュリー氏が立ち上げたレーベル。後にジャニーズ専門レーベルとなり、KAT-TUN、Hey!Say!JUMP、TOKIO、なにわ男子が所属しているほか、関連レーベルのINFINITY RECORDSには関ジャニ∞、Johnny‘s Entertainment RecordにはKinKiKids、NEWS、ジャニーズWESTらが所属している。