現在、テレビ各局が最重要視しているのは13~49歳の個人視聴率「コア視聴率」だ。本来は5%を超えることすら難しい数値なのだが、堺雅人(49)主演の日曜劇場『VIVANT』(TBS系)の最終話(9月17日)が、コア10.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)という異次元の数字を叩き出し、大きな話題になっている。

「『VIVANT』は堺さん以外も、阿部寛さん(59)、二階堂ふみさん(29)、松坂桃李さん(34)、二宮和也さん(40)、役所広司さん(67)などなど主演クラスのトップ俳優が大集結し、2か月半にも及んだという大規模なモンゴルロケも圧巻。制作費は1話1億円とも言われ、謎が謎を呼ぶシナリオも面白くて、圧巻の高視聴率も必然の結果だったかもしれません。 

 しかし、規格外の“お化け作品”『VIVANT』を覗いたとしても、今期のドラマは名作が多く、また最終話のコア視聴率に焦点をあてると、意外な人気順位が見えてくるんですよ」(制作会社関係者)

 今回は、話題作の最終話のコア視聴率を中心に、『VIVANT』を除いた”夏ドラマ最終回「視聴率TOP3」を徹底分析する!

■第3位:赤楚衛二(29)主演『こっち向いてよ向井くん』(日本テレビ系)

 最終回(9月13日放送)のコア視聴率…3.0%

 ねむようこ氏の同名コミックが原作。性格が良くて仕事もできる“いい男”なのに、元カノ・美和子(生田絵梨花/26)との別れを引きずって、彼女いない歴10年という33歳の会社員・向井悟(赤楚衛二)が主人公の物語。彼が数々の女性たちと出会いながら、久しぶりの恋に挑むという恋愛迷子のラブストーリーが、最終回のコア視聴率3位を記録した。

※画像は『こっち向いてよ向井くん』の公式X(ツイッター)『@mukaikun_ntv』より

「放送された時間は、ダウンタウンの『水曜日のダウンタウン』(TBS系)と、今期は杉野遥亮さん(28)さん主演の『ばらかもん』が放送された、フジテレビの水10ドラマの2番組が裏被りしている枠です。

 前者は若い層に大人気番組だし、後者は“若手爽やかイケメン”という役者のタイプが被っていたと言えそうですが、それを考えるとコア視聴率3.0%は良い数字。赤楚さんは民放GP帯の連続ドラマ初主演でしたが、良い成績を残せたのではないでしょうか」(前出の制作会社関係者)

 赤楚の演技を、ドラマライターの板橋六郎氏はこう評す。

「赤楚さんは“年上にモテる後輩男子”といったイメージの役が多かったですが、『向井くん』ではコミカルさが上手く出ていて、これまでの役とは違うリアルな感じが新鮮でしたね」

 本作は恋愛ドラマでありつつも、「女の子って」と大きな主語で乱暴に教訓をまとめようとする向井(赤楚)を「女の子っていう人格はないの」と相談相手・洸稀(波瑠)がたしなめたり、ジェンダーギャップなどを深く考えさせられる作品でもあった。

《前半はキュンキュンして笑える恋愛コメディーやけど後半からは自分の生き方まで考えさせられるくらい深い内容の人間ドラマとなってます》
《恋愛ダメダメ主人公が成敗される話かと思ってたけど、主人公がどんどん成長してきて自分自身を見つめた結果人間的に成長し魅力があがるみたいな。いや赤楚くん可愛いわ》
《向井くん。恋愛指南やハウツーのように正解のない話に模範解答を与えるようなドラマだなあと思っていたら中盤でちゃんとそれに触れていて感心した》

 といった声や、“本作は恋愛ドラマではなく社会派ドラマ”と評する声も多い。