■“裏1位”は壮絶な「学校ドラマ」

松岡茉優(28)主演『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』(日本テレビ系)

 最終回(9月23日放送)のコア視聴率…3.6%

『VIVANT』を除いた夏ドラマの、最終回コア視聴率第1位は『最高の教師』だ。

『最高の教師』は卒業式の日に「担任生徒の誰か」に突き落とされた高校教師・九条里奈(松岡茉優)が、気がつくと1年前の始業式の日に時間が戻っていたことから、「30人の容疑者」である生徒たちと向き合い、再教育する物語。芦田愛菜(19)の大学進学後初ドラマであること、女性人気が圧倒的な松下洸平(36)が里奈の夫・蓮役で出演していることも、注目を集めていた。

※画像は『最高の教師 1年後、私は生徒に■された】の公式X(ツイッター)『@saikyo_ntv』より

「本作は すべての発端である“誰が里奈を殺したのか?”以外にも『VIVANT』に負けず劣らず、多くの考察ポイントがありました。

 謎が謎を呼ぶだけでなく、第6話では生徒側の主人公だった鵜久森(芦田)が死亡し、公式サイトのビジュアルからも消されてしまうショッキングな展開も。同ドラマは毎回、終了後に続きが気になって仕方のない視聴者は多かったことでしょう。最終回に限らず、全体的にコア視聴率は高かったですね」(前出の制作会社関係者)

 いじめ被害者・鵜久森役の芦田と、加害者側の主犯格である相楽琉偉役の加藤清史郎(22)の“元天才子役対決”も人気を博したほか、

《松岡茉優を筆頭に芦田愛菜や加藤清史郎などの演技力ある役者が引っ張ってたけど、他の生徒役の若手もそれぞれ見せ場あって光ってた》
《生徒役それぞれにフォーカスをあてたストーリー展開にどんどん変わっていく生徒たち、そしてみんなの表情と演技が凄かった》
《茉優ちゃんや芦田愛菜ちゃんの演技もだし、他の生徒役の子達の演技も演技力あって、みいってしまってた》

 と、生徒役の俳優たちの演技も高く評価されている。

 同スタッフによる2019年放送のドラマ『3年A組―今から皆さんは、人質です―』は生徒として今田美桜(26)や森七菜、神尾楓珠などなど後の売れっ子ばかりが出演していたが、本作もそうなるかもしれない。

 生徒以外の役者陣では、“実は生徒に犯人はいない”というミステリーあるあるや、序盤の夫婦仲が冷めかけている描写、何よりも良い人すぎたせいで松下演じる蓮が視聴者に終始疑われ続けてしまい、

《大体ミステリーは透き通るほど良い奴=凶悪犯は定番であり、妻の心配をするLINEは犯人そのものでした最悪の結末は回避できたので、どうか水に流していただきたい所存です》
《やっぱり松下洸平は最高でした!!犯人と疑ってすみませんでした!!》

 といった、松下に対する謝罪の声も本編終了後には多く寄せられている。

荒川良々さん(49)が演じた我修院学教頭、ラランドサーヤさん(27)が演じた里奈の親友・夏穂など、いわゆる“頼れる大人”も人気でした。

『VIVANT』もそうですが、7月クールのドラマを総括すると、“濃いキャラが複数人いて、考察要素やツッコミどころをSNSでワイワイ楽しめるドラマ”が好調な結果となりましたよね」(前出の制作会社関係者)

 10月クールのドラマは、打って変わって“考察系”のドラマが少ないと言われている。果たしてどのように盛り上がりを見せるのか、今から楽しみだ――。