9月29日で『らんまん』が最終回を迎え、10月2日からは趣里(33)主演の『ブギウギ』が控えているNHK連続テレビ小説。戦後の歌手で「ブギの女王」と言われた笠置シヅ子をモデルにした花田鈴子(はなだ・すずこ)が主人公のフィクションだが、配役や時事問題が理由で、放送前から不本意な形で注目されてしまっているという。

「『ブギウギ』の主要登場人物に、“鈴子を導く音楽の師匠・羽鳥善一”というキャラクターがいます。これは本作で音楽を担当する服部隆之氏の祖父で『東京ブギウギ』の作曲家・服部良一氏がモデルですが、彼を演じる俳優が、まず話題になっていますよね」(テレビ誌編集者)

 善一を演じるのは、元SMAP新しい地図草なぎ剛(48)。

※画像は『ブギウギ』の公式X(ツイッター)『@asadora_bk_nhk』より

 “元ジャニーズがこのタイミングで服部家の人間がモデルの役をやる”――なぜ、これが騒がれているのかというと、

「ジャニーズ事務所の創業者であるジャニー喜多川氏(享年87)が原因です。彼が半世紀にわたり多くの未成年タレントらに加害を行なってきたことが明るみに出て大問題となっていますが、ジャニーズJr.だけでなく、服部良一氏の次男で俳優の服部吉次さん(78)にも魔の手が及んでいたことが、本人の告発で明らかになっていますよね」(前同)

 当時、ジャニー氏は服部家と親交があったのだが、7月15日、都内で開かれた会見で吉次氏は8歳の頃からジャニー氏に「2年半くらいで、全部で100回くらい」加害を受けていたことを告白。ジャニー氏がジャニーズ事務所を作った理由も「こういったことを合理的に処理したい、自分が思い描くことをしたいと(ジャニーズ事務所を)つくられたのでは」とまで話していた。

「そのため、草なぎさんが事実上“服部良一”を演じることが“皮肉なキャスティング”として、放送前に注目を集めてしまったのが、まず1つ。

 しかし、『ブギウギ』にはそれ以上にとんでもない“爆弾”が残されているんですよ……」(前同)

“爆弾”は、服部良一氏がジャニー氏や、メリー喜多川こと藤島メリー泰子(享年93)と親交を持つことになったエピソードが関係している。

 良一氏と笠置は1950年にハワイやロサンゼルスなど米国巡業を成功させたが、ロスの公演先である『高野山ホール』は、ジャニー氏の父親が米国別院の主監を務めていたこともある高野山真言宗の直営の会場だった。