■“黒須とノコル”の後日談の二次創作が人気
『VIVANT』のキャラの濃さや人気ぶりを考えると、夢物語ではないだろう。
「“ベキの過去編”は、確かに1本の作品として成立しそうですよね。本作はファンアートも盛んですが、それを見ているとノコル(二宮和也/40)と黒須駿(松坂桃李/34)がタッグを組んだ後日談に、特に需要があることが分かります」
黒須とノコルが人気の理由は、3つ考えられる。
1つ目は、黒須は乃木のせいで事実上「インサイダー取引の犯人」となり、日本に帰国できない可能性も指摘されているため、“2人の後日談”の土壌が整っていること。
2つ目は、二宮と松坂が『VIVANT』メンバーでは若いイケメン同士であり、現実でも二宮と松坂がX(ツイッター)で仲睦まじげに交流していて、当て書きしやすいこと。
3つ目は、黒須もノコルも他キャラに比べると未熟で可愛げがあり、「つまらないことでわちゃわちゃケンカする」という二次創作が作りやすいことだ。
「ノコルはバルカの孤児救済のためにフローライト採掘の利権を確保し、結果的に乃木に利用された黒須も、事後承諾のような形で協力することになった。ノコルも黒須もビジネス面はプロフェッショナルなので、バルカ共和国を舞台に、政府やライバル企業とバチバチやり合う『バルカ版半沢直樹』のようなスピンオフが見てみたい、という声もありますね」
シリアス方面以外でも、
《ノコル様がちょっと体調悪くなって黒須くんがお部屋に飾る草原のお花摘んできてくれる11話良かったですね(どこかで見た幻覚)》
《ノコルが大事大事してた冷凍赤飯おにぎりの最後の一個を半分こして黒須に差し出した時「や、オレ赤飯得意じゃないんで」って断った時『赤飯嫌いな日本人なんているの!?』っていうノコルの顔が最高でした》
《今回はバルカに残された黒須がノコルのワガママリクエストで赤飯作りに苦戦する話だったはず…》
と、黒須とノコルの“第11話”を妄想して楽しむ声が非常に多く寄せられている。
「今回の『VIVANT』では、ノコルで助演俳優としても実力を見せた二宮さんですが、彼は主演で輝くタイプの俳優。
本作は、堺さんや阿部寛さん(59)は“視聴者が見たい堺雅人”“視聴率が見たい阿部寛”をそれぞれ演じていた一方で、ノコルに対しては《ノコルはニノじゃない感》という声も多かった。ですので、ノコルが主人公のスピンオフをやれば、二宮さんの魅力がもっと発揮できるのではないでしょうか」
また、『VIVANT』の“もう一人の主人公”と言っても差し支えない存在だった警視庁公安部の野崎守(阿部)のスピンオフに期待する声も多い。
「野崎というか“阿部寛が誰かとタッグを組む警察ドラマ”というシチュエーションが非常にイメージしやすいこと、本編で名前だけ登場した“過去の相棒”がいることから、番外編を期待する声が多いですね。惜しむらくは、過去編の場合は“相棒の死”という苦い結末を迎えることですが……」