■タイトル回収もこなす完璧な最終回
そして、寿恵子は「(掲載されてる植物の総数が)3206種……万ちゃん。らんまんですね」と告げ、万太郎も「らんまんじゃ」と優しく笑う“タイトル回収”。
新種の笹が、寿恵子にちなみ「スエコザサ」と名付けられ、「万ちゃんと永久に一緒にいれるんですね」と涙ぐむ。万太郎も「わしを信じてくれてありがとう」「愛しちゅう」と感謝を伝え、泣きながら抱き合う――という最終回だった。
この最終回のシナリオの差に、
《#らんまん はこれまで観た朝ドラの中でもトップクラスに良かったわ。広末騒動(出演者だった広末涼子の不倫スキャンダル)なんて忘れてたよ。東京局の朝ドラでは #ちむどんどん の次だったわけだが、出来が違いすぎて耳キーンなるわ!》
《#らんまん 最終回、良かったです。1年前の #ちむどんどん とは大違い。出演者の皆さん、スタッフの皆さん、ありがとうございました。》
《らんまん、本当に最初から最後まで良かった。役者さんは勿論、最後まで細部に渡り作り込まれた物語は脚本家の方やスタッフさんの賜物だと思う。だからこそ、改めて昨年のアレは本当に酷かったんだと痛感したアレ作った人はもう朝ドラに関わらないで下さいレベル》
といった『ちむどんどん』と比べる声が、やはり寄せられたのだ。
「徹頭徹尾“夫婦の物語”として描き、余計な演出をしなかった『らんまん』と、強引に風呂敷をたたんだ挙句に、雑に全員集合でお茶を濁した『ちむどんどん』。同じNHKの東京が制作した朝ドラでも、あまりにも大きな違いが出てしまいましたね……」
やはり、「別に優劣をつけるわけじゃないけど」――そう話していた博多華丸の脳裏には、1年前の苦い記憶が蘇っていたのかもしれない……。