10月2日、ジャニーズ事務所はジャニー喜多川氏(享年87)の加害問題を受けて、都内で記者会見を開いた。現在のジャニーズ事務所は名称を「SMILE-UP.」に変更したうえで、被害者に対する補償が終了したら廃業することが、東山紀之新社長(57)から発表された。
「タレントと個別に契約するエージェント会社を1か月以内に新しく立ち上げることも発表されています。現役ジャニーズの大半は、そこに事実上の“移籍”をするのでしょうが、しばらくは逆風は避けられないでしょうね……」(ワイドショー関係者)
新会社が立ち上がっても、これまでのブランド力の高さが一転し、デメリットになることは目に見えている。今後しばらくの間、所属タレントには“元ジャニーズ”の肩書が付きまとうと予想される。
「タレントに罪はないのですが、企業がジャニーズとの関係を断とうと“CM降板ドミノ”が発生したり、スポンサーに気を使ってジャニーズタレントを複数の番組から降板させるという話が出始めたり、現役タレントには未曽有の危機ですよね……」(前同)
事務所がジャニー氏の加害行為を認めた9月7日の会見当日の夜、木村拓哉(50)は敬礼した自撮り画像とともに、《show must go on!》と投稿した(現在は削除済み)。
「ジャニー氏の言語道断な犯罪行為が認定された直後に、ジャニー氏が所属タレントに伝えてきたモットーをリスペクトするような投稿をしたために大炎上してしまいましたが、これも木村さんなりに、未来を見て、これからもファンのために進みたい、ということを言いたかったのではないでしょうか。
木村さんに限らず、逆境の中で前を向いてエンタメを届けたい、という意思を感じさせるコメントをするジャニーズタレントは多い。10月2日の会見前の早朝には、関西ジャニーズJr.内ユニットのAぇ!groupの福本大晴さん(23)の言葉が注目を集めました」(同)
福本は大阪ローカルの情報番組『おはよう朝日です』(朝日放送)で「ジャニーズ」の名前を「自分たちの名前が広まれば広まるほど不幸になる人がいるというのは、すごい悔しい思いがある」と言いつつも、関西ジャニーズJr.の肩書きは「すごい伝統と誇り」を持っていること。それは名前ではなく、これまでの活動や先輩後輩・ファンとの関係性こそが誇りであることを説明。
そのうえで、
「名前が変わっても僕のその思いは変わらないですし、僕たちがエンタメを届けていきたいという気持ちも変わらない」
と、真摯にコメントしていた。