ジャニーズ事務所創業者のジャニー喜多川氏(享年87)による加害問題を受け、東山紀之新社長(56)らが10月2日14時から東京都内で会見を実施。再発防止策や「SMILE-UP.(スマイルアップ)」への社名変更、同社に所属するタレントとエージェント契約を結ぶ新会社設立方針などについて説明した。
会見には新会社の社長に就任する東山のほか、ジャニーズアイランド社長で新会社の副社長に就く井ノ原快彦(47)、9月30日付でCCO(チーフ・コンプライアンス・オフィサー)に就任した山田将之弁護士、顧問である木目田裕弁護士が出席した。9月7日の会見に出席した前社長の藤島ジュリー景子氏(57)の姿はなかった。
■母・メリー喜多川氏との関係性からパニック障害に
不在のジュリー氏は会見に手紙を寄せ、井ノ原が次のように代読した。
《この度、叔父・ジャニーズ喜多川により性被害に遭われた方々にあらためて心からお詫び申し上げます。5月2日に被害にあわれた方と初めてお会いしました。その後も色々と実際にお話を伺う中で、この方々にどのように補償をしていくのが良いのか、加害者の親族としてやれることは何なのか考え続けております。
そしてジャニーズ事務所は名称を変えるだけでなく、廃業する方針を決めました。これから私は被害にあわれた方々への補償や心のケアに引き続きしっかり対応させて頂きます。叔父・ジャニー、母・メリーが作ったものを閉じていくことが、加害者の親族として、私ができる償いなのだと思っております》
さらにジャニー氏とは生まれてから一度も2人きりで食事をしたことがないなど、喜多川家・藤島家の関係性などについて綴ったほか、母親であるメリー喜多川元会長(享年93)との仲について、自身が従順なときには優しいものの、ジュリー氏が少しでもメリー氏と違う意見を言うと激しく怒り、叩き潰すようなことを平気でする人だったと回顧。
こういったことが原因となり、ジュリー氏は時々過呼吸になり、倒れてしまうようになってしまったといい、当時は病名がなかったものの、現在ではパニック障害と診断されているとも明かした。
ジュリー氏は手紙に次のようにも綴った。
《私はそんなメリーからの命令でジャニーズ事務所の取締役をされておりましたが、事実上、私には経営に関する権限はありませんでした。そして2008年春から新社屋が完成した2018年まで、一度もジャニーズ事務所のオフィスには足を踏み入れておりません。
これは、性加害とは全く違う話で、私が事務所の改革をしようとしたり、タレントや社員の環境を整えようとしたこと等で、二人を怒らせてしまったことが発端です》