10月6日より、毎週金曜夜11時から日本テレビでアニメ『葬送のフリーレン』の放送が始まる。それに先駆けて、9月23日に日本テレビ系『金曜ロードショー』枠にて、アニメ『葬送のフリーレン』の初回2時間スペシャルが放送された。平均視聴率は世帯で6.8%、個人で4.2%を記録(関東地区、ビデオリサーチ調べ)し、評判は上々だった。

『葬送のフリーレン』の原作は『週刊少年サンデー』(小学館)で連載中の、山田鐘人原作、アベツカサ作画による漫画作品。長命のエルフ・フリーレン(声:種﨑敦美/33)が10年の刻を共にした人間の勇者・ヒンメルの死をきっかけに、人を知る旅に出る「冒険の終わり」から始まる物語だ。

 ヒンメル役の岡本信彦(36)はアニメ化に際して、

「時の流れや、命、言葉、関わり...などなど、人間の命題のようなものを、人間ではないフリーレンを通して教わることができる作品」

 と、本作を評している。

※画像は『金曜ロードショー』公式X(ツイッター)『@kinro_ntv』より

 原作はアニメ放送開始時点で単行本の累計発行部数が1000万部を突破。『第14回マンガ大賞』と『第25回手塚治虫文化賞新生賞』を受賞するなど、メガヒット作品となっている。

「“漫画原作で社会現象となるほどのアニメ作品”というと『鬼滅の刃』(集英社/フジテレビ系)が記憶に新しいですよね。

 放送する日テレや原作漫画が出版する小学館は、漫画愛好家だけではなく一般層や子どもたちにも本作を浸透させることで、『鬼滅』のような人気コンテンツになって欲しい、という狙いがあるといいますね。

 だからこそ、初回1話から4話までを『金曜ロードショー』で一挙放送し、第5話以降を新設したアニメ枠『FRIDAY ANIME NIGHT』(金曜午後11時)で放送する、異例の試みとなったわけです」(制作会社関係者)

 なお、『鬼滅』の放送時間帯は、主要キー局のフジテレビで放送されるようになった第2期以降は、日曜午後11時15分枠で固定されている。