■あらためて浮上した“松潤社長”ルート
もはや、東山と井ノ原が新会社の代表を務めるのは不可能――世間はそんなムードにもなっている。
芸能プロ関係者は話す。
「9月7日に開かれた1度目の会見を境に、多くのスポンサー企業で“ジャニーズ離れ”が起こりました。それに歯止めをかけるどころか、10月2日の会見でジャニーズ事務所および東山新社長と井ノ原さんの信頼は地に落ちた。
そのため、あらためて注目が集まっているのが、嵐の松本潤さん(40)だといいますね」
松本は、ジャニーズJr.を積極的に指導したり、嵐以外のデビュー組の演出を担当したりと、プロデューサーとしても高く評価されていて、これまでも幹部的な動きをしている。
2021年12月30日に行なわれた、総勢14組78名のジャニーズタレントが参加した、事務所総出の大型ライブ「Johnny‘s Festiva~Thank you 2021 Hello 2022~」の総合演出を担当したのも、松本だった。
「松本さんは事務所幹部からの覚えもめでたく、前社長のジュリー氏も一目置いていて、ジュリー氏の考えに従うというよりは、松本さん独自の考えを主張して事を進めることも許されていたといいます。もはや、ジュリー氏も何も言えない状態だったともいいますね」(前同)
10月5日発売の『週刊文春』(文藝春秋)では、新事務所のエージェント契約のアイデアを提案したのが松本だと報じられていることからも、事務所の運営に深くかかわっていることが分かる。
「最終的に東山さんが社長に選ばれましたが、その前には松本さんの名前も候補に挙がっていたといいますよね。松本さんはまだ40歳と若いですが、滝沢秀明氏(41)がジャニーズ事務所の副社長に抜擢されたのも37歳の頃でした。
嵐のメンバーとして、そしてその演出家として国民的グループを牽引し、事務所にとんでもない利益をもたらした。それは、グループが活動休止の今もファンクラブというシステムのもと続いています。さらに、個人としては俳優業に邁進し、現在はNHK大河『どうする家康』の主演を務めている。
そんな彼には、豊富な“外部人脈”もありますよね。自身も大手芸能プロダクションの社長を務める小栗旬(40)さん、俳優業界の改革も進める業界の多くの人が一目置く山田孝之さん(39)、元ジャニーズで世界的なロックバンド・ONE OK ROCKのTakaさん(35)……などなど今後、事務所が、健全で開かれた未来を目指すなら、多くのアドバイスがもらえる人ばかりです。
東山新社長と井ノ原さんのイメージは悪化しており、両者の“旧態依然”感はどうしても拭えない印象です。スポンサーが本気で2人を拒絶したら、もう残っているのは松本さんを社長にするルートしかないのでは、と言われていますね」(同)
会見を開くたびに状況が悪化している感が否めないジャニーズ事務所。国民的グループの演出家にすべてを託すときなのかもしれない――。