■SMAPの許可取りが困難なワケ
「一部の冷静なファンも指摘していますが、この不自然な演出になってしまった理由は、事務所の許諾が関係していると考えられます。香取さんの『BETTING』は現事務所である『CULEN』の許可を取れば済む話ですが、SMAPの『世界に一つだけの花』は、ジャニーズ事務所とCULENの両方に許可を取らなければいけない。
CULENサイドも、ジャニーズが大揺れのなか、簡単に“いいですよ”とは言いづらいかもしれないし、何よりもジャニーズ事務所は歌番組に細かく対応できるような状況ではないでしょうからね……」(前出の女性誌ライター)
9月7日のジャニーズ事務所の会見後に放送された20日放送の『THE神うた』には間に合ったが、『ミュージックジェネレーション』は10月2日に開かれた2度目の会見までの混乱状態のなか、許可取りが困難だったのではないか――そう考えられるのだ。
なお、SMAP含めた“辞めジャニ”の楽曲の権利問題に関しては10月2日の会見で「具体的なスキームと範囲はこれから最終的に詰めていく。ここでは回答できる状態ではない」と検討中であることを、同席した木目田裕弁護士がコメントしている。
タイミング的に『ミュージックジェネレーション』に影響はしていないだろうが、ジャニーズは、10月4日のNHK『ニュース7』で、2日の会見に“指名NG記者リスト”があったことがスクープされている。ジャニーズ事務所は関与を否定したものの、さらなる炎上を招いていて、今後も、対応に追われることは間違いないだろう。
芸能プロ関係者は言う。
「SMAPの権利問題はなかなか面倒なことになりそうです。というのも、SMAPの映像作品の制作や管理を行なっていたのは『ジェイ・ドリーム』という関連会社ですが、現在その代表取締役社長を務めているのは、加害問題でジャニーズ事務所の副社長を引責辞任した白波瀬傑(しらはせ・すぐる)氏なんですよね」
『ジェイ・ドリーム』は、ジャニー氏が代表取締役社長、元SMAPチーフマネージャーのI氏が取締役を務める映画制作会社として2005年に設立された。
白波瀬氏は2008年4月にジェイ・ドリームの取締役に就任したものの、2018年3月には退任。しかし、2020年6月に代表取締役に就任している。