■予想外のネタ方面でドラマが評価されてしまった
前出の制作会社関係者は続ける。
「第3話については、コア視聴率が4.5%と高い数字になっています。2022年10月クールに大ヒットして社会現象になった川口春奈さん(27)主演ドラマ『silent』(フジテレビ系)の平均コア視聴率が4.4%だったので、この数字はかなり立派なもの。日テレはこのところ高視聴率ドラマに恵まれなかったので、局内では喜びの声が上がっていますよ。
櫻井さんも、『SHOWチャンネル』を盛り上げたくてドラマを引き受けたのかも、と考えると大成功ですよね。
ただ、人気の理由が理由だけに、手放しに喜んでいいのか判断に困るところではありますが……」
『大病院占拠』について放送前、櫻井はこうコメントしていた。
「まるで10時間分の映画を見るように、続きが気になってゾクゾクする作品」「ここまで体当たりで男臭いキャラクターは初めてかもしれないので、自分にとってもチャレンジが詰まった作品になる」
櫻井の話にウソはなく、実際に海外ドラマ『24』や洋画『ダイハード』のようなスリリングさで、手に汗握る刑事・武蔵(櫻井)と武装集団の攻防戦が描かれてはいるのだが、同ドラマが“人気作”になった理由は「シュールギャグドラマとしてネタ的に面白いから」だというのだ。
「とりわけ第2話(21日放送)は、“ビルの3階から落ちたのに『落下したのが生け垣だから』という理由でほぼノーダメの主人公”、“爆発や落下のCGがあまりに雑過ぎる”、“窓から落ちるヒロインに腕を伸ばして助けるがタイミング的にどう見ても間に合ってない”などなど、主にCGに関するツッコミどころ満載の展開が目白押しで、SNSでも大ウケしていましたね……。
これがSNSで大いに拡散し、“そんなにオモろいのなら一度見てみよう”とドラマの第3話や、その前の時間の『SHOWチャンネル』の視聴率にも好影響を与えたと考えられています」(前同)