10月9日、二宮和也(40)、中谷美紀(47)、大沢たかお(55)によるトリプル主演ドラマ『ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~』(フジテレビ系)の第1話が放送された。平均世帯視聴率は7.8%、個人視聴率は4.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だった。

『ONEDAY』は、別々の人生を歩んできた全く関わりのない男女3人のクリスマスイブの1日の出来事を1クールかけて描く群像劇作品。

 記憶喪失の勝呂寺誠司(すぐろじ・せいじ/二宮)による「逃亡編」、報道キャスター・倉内桔梗(くらうち・ききょう/中谷)による「地方テレビ局編」、孤高の老舗レストランシェフ・立葵時生(たちあおい・ときお/大沢)による「レストラン編」の3つの物語が同時進行し、最後には運命の交錯を果たすということだ。

「『逃亡編』はミステリー、『地方テレビ局編』はお仕事もの、『レストラン編』はコメディタッチで、作風もバラバラ。

 一方で、誠司が時生のレストランを訪れたことでディナー用のデミグラスソースが使えず、店が開けなくなってしまったり、時生の娘・査子(福本莉子/22)が『地方テレビ局編』の主要キャラで新人記者を務めていたりとそれぞれの人生が絡み合っているため、これらが今後どのように展開していくのか、どんな人物関係の変化を及ぼすのかなどに注目が集まっています。

 前クール、夏ドラマで圧倒的な人気を誇った『VIVANT』(TBS系)を思い出す人もいますね。ちなみに、エンディングでは時計を中央に各編のダイジェストがそれぞれ流れていますが、“時系列が分かりやすい”と視聴者に好評ですね」(テレビ誌編集者=以下同)

 超大作日曜劇場『VIVANT』は、堺雅人(49)演じる「別班」の乃木憂助が主人公の物語だったが、警視庁公安部の野崎守(阿部寛/59)が主人公の「公安」、ノゴーン・ベキ(役所広司/67)が主人公の「謎の組織・テント」の3者による、独立した群像劇のような構成でもあった。

 特に野崎は、表向きは商社マンのフリをしている乃木の生い立ちを調べようと京都や島根を訪れたり、秘密裏に乃木をマークしようとしたほか、終盤では別班、公安、テントそれぞれの思惑が複雑に絡み合う、3場面同時展開となっていたことは、記憶に新しい。