道路交通法が改正された影響で、7月から自転車並みの扱いとなった「電動キックボード」。16歳以上であれば運転時のヘルメットの着用も努力義務とあり、その手軽さとシェアリングサービスの拡大から利用者の間で人気を集めている。

 が、法改正が実施されてから3か月。人身事故件数は増加しているというのだから、おだやかではない。

 東京都内で起きた電動キックボードの事故、違反についての取り締まりを担当する警視庁交通部大成浩司管理官が解説する。

「都内で起きた電動キックボードに関する人身事故の件数は7月が8件、8月は11件と月を追うごとに増加しています。その内、4割以上はブレーキ操作を誤ったり、縁石を降りようとして転倒したというような単独事故。

 1月から6月までは月の事故件数が2~3件だったことを考えると、法改正の影響から利用者が増加していることで件数増加に繋がっているのでは」

取材に応じた大成浩司警視