■電動キックボードが大型トラックの死角に! 接触事故増加の懸念大

 9月9日には東京・池袋の路上で電動キックボードに乗った女性が、60代の高齢女性と衝突。ろっ骨を骨折させるひき逃げ事故を起こし、現行犯逮捕されている。大成管理官も7月1日に施工された法改正の影響から、電動キックボードが歩道を走れるようになったことなどで事故が増えるのではと懸念を示す。

「高齢者の方は少しの衝撃で大けがを負いますので、事故に繋がらないよう違法走行に対する指導取り締まりは強化したい。一方で、まだまだ電動キックボードが街中や歩道を走れると知らない歩行者の方もいます。

 また、電動キックボードは免許所有者に限りますが、一般原動機付自転車として法定速度30キロを上限にヘルメット着用の上で車道走行が可能。従来は存在しなかったモビリティが車道を走ることで大型トラックなどの視界に入りにくく、接触事故の原因となるケースも十分に考えられる。事故防止の観点から利用されない方にも電動キックボードの周知を徹底していきたい」

 現在は、シェアリングを中心に利用者が拡大している電動キックボード。今後、個人所有が増加すれば操作ミスが原因となる事故は減るとも考えられる。いずれにしろ、交通ルールを守った上で楽しい電動キックボードライフを!