俳優の堺雅人(49)が主演を務めた日曜劇場ドラマ『VIVANT』が社会現象を巻き起こすほどの大ヒットとなり、ジャニーズ事務所創業者のジャニー喜多川氏(享年87)の問題も『news23』や『報道特集』などで他局に先駆けて深掘り報道するなど、ここ最近、何かと勢いに乗るTBS。

 ところが、同局内で“2つの内戦”とも言える争いが勃発しているという。

※画像は『news23』の公式X(ツイッター)『@news23_tbs』より

 制作会社関係者が話す。

「10月7日の『報道特集』でも『ジャニーズとTBSの関係』と題し、社内調査の内容を報じましたが、TBSの有名ドラマプロデューサーのU氏が、この放送の内容にX(ツイッター)で噛みついているんです」

 7日の『報道特集』では、報道局や制作担当、編成局編成部の社員や元社員ら80人以上の証言をもとに検証を実施。「この1年間でもジュリー氏からの圧力があった」といった証言、ジャニーズ事務所からの圧力や事務所への忖度があったという証言を紹介。

 報道局の日下部正樹氏は「BBCの報道から半年、私たちテレビ局の中でもようやく自らを見つめ直す動きが出てきた。ジャニーズの問題は1人の男性や1つの事務所の問題にとどまらないと思うんですね。ジャニーズという巨大な帝国を育てたのは間違いなくテレビ局です」とテレビ局の責任に言及。

「勇気を持って声を上げた被害者の方々にはどんな言葉を尽くしてもお詫びのしようもありません。私たちは報道機関として当然持つべき弱い立場の人々に寄り添う思いと想像力を欠いていました」と後悔の念を露わにしていた。

■TBSを代表する大ヒットドラマのプロデューサー・U氏だが……

 前出の制作会社関係者が続ける。

「視聴者からは一定の評価を得た内容でしたが、U氏は自分に取材がなかったことに怒り心頭で、『報道特集』の内容にもXで厳しい指摘を繰り返しているんです」

 U氏は、中谷美紀(47)主演の『ケイゾク』、戸田恵梨香(35)主演の『SPEC』シリーズ、妻夫木聡(42)と柴咲コウ(42)がダブル主演を務めた『オレンジデイズ』、石原さとみ(36)主演の『アンナチュラル』など、TBSを代表する人気ドラマのプロデューサーを歴任。

 元SMAP木村拓哉(50)の主演『ビューティフルライフ』や『GOOD LUCK!!』、『安堂ロイド〜A.I. knows LOVE?〜』、中居正広(51)主演の『ATARU』、広瀬すず(25)主演、King&Prince永瀬廉(24)が相手役を務めた『夕暮れに、手をつなぐ』など、ジャニーズタレントが出演するドラマのプロデュースも務めている敏腕ドラマプロデューサーだ。