「旧ジャニーズはもうすぐ新会社を立ち上げ、そこに現在同社に所属するタレントは“移籍”するとみられていますが……どうやら一波乱も二波乱も起きそうですよ」(芸能プロ関係者)

 近々新会社を立ち上げ、そこであらためてタレントやグループとエージェント契約を結ぶ予定の旧ジャニーズ事務所。同社は10月16日で61年続いた屋号を下ろし、17日から社名を「SMILE-UP.」に変更したばかりだ。

 エージェント契約を結ばず、11月末に独立が確定している元V6岡田准一(42)のように“退所ドミノ”の可能性も指摘されているなか、Hey!Say!JUMP山田涼介(30)も10月2日、『ジャニーズweb』の公式ブログに意味深な投稿をし、波紋を呼んだのは記憶に新しい。

「山田さんは10月2日のブログで、グループが今後の活動を話し合っていることを明かしたんですが、そこで“皆がそれぞれ明るい未来に進めるように”としていました。“それぞれ”という言い回しに、グループのメンバーがバラバラになるんじゃないか――と、不安の声が出たんですよね」(ワイドショー関係者)

 山田は2022年5月放送の『おしゃれクリップ』(日本テレビ系)にてHey!Say!JUMPを「ライバルであり家族」「帰る場所があるから、1人でいろいろな活動ができる」と評しているほか、自分をきっかけに、グループやメンバーの名前が広まってくれることが嬉しいといった話もしており、グループ愛は強い。

 そのため、《メンバーがJUMP辞めたいって言うなら同意はすると思うけど、自らJUMPを捨てて独立するような裏切り方はしない》《山田涼介はぜっっっっっったいにグループから独立なんてしません。断言できます》といった声はSNSにも多く寄せられていた。

「10月12日、Hey!Say!JUMPはファンクラブ内の会員サイト動画で今後、デビュー曲である『Ultra Music Power』を歌わない方針であることを表明。山田さんは“『J! Johnnys‘』というかけ声があることは事実”とし、思い入れの強い曲としながらも“こうなってしまった以上はそんなことは関係ない。僕らの強い意志として歌わない方が良いよねと言う判断になりました”と語りました。

 さらに山田さんは、“僕たちは16年間、JUMPのJがジャニーズだという認識のもと活動していたことがなかったので、これからもできればHey!Say!JUMPという名前で活動していきたいなと正直思っております”と話しました。

 グループ名については事務所との話し合いがあるのでしょうが、『Ultra Music Power』を歌わないこと、グループ名を継続したいということはメンバー8人の総意ということで、独立や分裂の心配は、消えたと言えるでしょうね」(前同)

 だが、前出の芸能プロ関係者はこう話すのだ。

「ヘイセイはとりあえずは大丈夫でしょうが……新会社がエージェント契約になることで、タレントサイドの動きがさまざま出てくると聞こえてきています。単純に“契約しない”ということではなく、いろいろな契約形態になると。そして、そうした複雑な契約形態の先には、やはり“独立”的な動きが出てくる、という見方が強いですね。

 そして、メンバー愛が深く、しっかりとした絆があったとしても、最終的に独立を選んだタレントはジャニーズに限らず、アイドルグループでは珍しくありません。そして、その際、そこに必ず横たわるのは、“格差”です。

 特に、Hey!Say!JUMPの場合は、他グループと比べても“メンバー間格差”が大きいため、売れっ子の山田さんや、逆に仕事が少ないメンバーが独立するようなリスクは生じやすいんですよね……」(前同)

 Hey!Say!JUMPは2007年に10人組(現在は8人組)としてデビューしたグループだが、デビュー当時から山田の人気が圧倒的すぎて、他メンバーがまったく目立たない、という状態が長らく続いていた。

 現在はかなり改善されたが、それでも“Hey!Say!JUMP=山田のグループ”というイメージは強い。

「同じ“グループの売れっ子が辞める”ケースとしては、12月21日で脱退が決定しているA.B.C-Z河合郁人さん(35)もそうですよね。

 河合さんは非常に向上心が高く、特にMC業を追求することに強い関心があり、“40歳までに自身がMCを務める冠番組を持つ”という目標を実現するために、事務所には残るもののグループを脱退する決意を固めました。

 河合さんは、若いころからバラエティ番組で活躍できる日を夢見て、かなりの研鑚を積んでいたことからも、途中で方向性が違ってきてしまったところがあるでしょうね」(同)