■キスマイは“格差変化”の末に北山が退所
キスマイは北山宏光(38)、千賀健永(32)、宮田俊哉(35)、横尾渉(37)、藤ヶ谷太輔(36)、玉森裕太(33)、二階堂高嗣(33)の7人組ユニットとして2011年にデビューを果たした。
しかし、フロントメンバーの玉森、藤ヶ谷、北山が脚光を浴びた一方で、後に舞祭組を結成して持ち直した千賀、宮田、横尾、二階堂の4人が歌割りが少なかったり、衣装がバックダンサーのJr.と同等の生地、配色だったりと、露骨に扱いに差がある時期が続いた。
特に2枚目シングル『We never give up!』は、雪が降っているMVでフロント組がキラキラした衣装なのに、舞祭組の4人が小豆色のシャツ1枚だったことを、苦い思い出としてたびたびメンバーが言及している。
「しかし、デビューから10年弱の月日を経て、今度は北山さんがメンバーでも特に仕事が少なくなってしまった。
ジャニーズアイドルは、10~20代前半の時期は“カッコいいと言ってもらえる”“たくさんのファンが応援してくれる”“ライブで全力を出し切る”というのがモチベーションだったのが、30代になり、40歳も見えてくると、“仕事の量と内容”そして“収入”といった現実的なものに移り変わってくるといいます。
若いグループはどんどん出てくるし、加齢していくグループが最前線で人気を維持するのは難しい。そこで個人の仕事でどれだけ稼げるかを意識し始める時期に、メンバー間で人気が偏ってしまい……。それも影響したのでしょう、最終的に北山さんは今年8月31日でキスマイとジャニーズを辞めて、師と仰ぐ滝沢秀明氏(41)の事務所『TOBE』に移籍し、セカンドキャリアを歩み始めていますよね」(前出の芸能プロ関係者)
そして、山田が所属するHey!Say!JUMPも、今年11月30日で最年少の知念侑李が30歳の誕生日を迎える。グループから20代はいなくなり、“これから”を考え始める年齢に入ってくるのだ。
「そこにきて、今回のエージェント契約です。タレントは実力さえあれば、自分の裁量で好きな仕事を選べる一方で、ソロ活動をする場合はジャニーズにこだわる必要もなくなる。
そして30代は、今の自分にある仕事や稼いでいるお金が活動のモチベーションの大きな部分を占めてくるようなタイミングです。ソロでバリバリ売れている山田さん、一方で現状や将来への不安を抱えるメンバーが“独立”を考えるのは、やはり自然な流れでもあるんですよね……」(前同)
昨年、デビュー15周年を迎えたHey!Say!JUMP。彼らは8人のまま20周年を迎えられるのだろうか――。