■『半沢俳優』は出演NG状態だった!

 前出の芸能プロ関係者は続ける。

「『VIVANT』のキャストの顔ぶれを見ると、主演の堺さん以外は、同じく福澤監督が手掛けた名作『半沢直樹』の出演者が1人もキャスティングされていませんよね。それは、偶然ではないんです。

 なぜ”『半沢直樹』俳優がゼロなのか”――その原因は、堺さんの独立騒動にあります」

 堺は2022年12月31日付で、約28年にわたって所属していた田辺エージェンシーとの専属契約を終え、独立している。

 しかし、その事実を1月5日にスポーツ紙などに報じられるまで田辺エージェンシーサイドが発表していなかったため、芸能関係者の間ではさまざまな憶測を呼んでいた。

 そして、1月10日配信の『デイリー新潮』の取材に応じた“芸能界のドン”とも称される田辺エージェンシーの社長・田邊昭知氏(84)は次のようにコメントしていた。

「(堺は)マネジメントを自分でやりたいと言うのだから、そういう人を引き留めてもうまくいくわけないじゃない。もう一緒に仕事なんてできないよ」

『VIVANT』の主演の話は、田辺エージェンシー時代の事務所の力もあって取ってきた仕事でもあるが、同作についても田邊氏は「TBSと堺くんで直接やってくれ」となっていると話し、田辺エージェンシーは関わっていないと明かしていた。

「ここからが重要なのですが、福澤監督は堺さんを『VIVANT』にどうしても起用したかった一方で、田邊社長は堺さんの独立に憤りを持っていて、かつ『半沢直樹』に強い思い入れがあった。

 そこで、田邊社長の顔を立てるためにも、『半沢直樹』のキャストは使わない方針を決めたといいます。田辺エージェンシーのタレントで若手の飯沼愛さん(20)も“伝説のハッカー”役で『VIVANT』に出演していましたから、その兼ね合いもあったのかもしれません」(前出の芸能プロ関係者)

 思えば、『半沢直樹』のキャスト陣で『VIVANT』の世界観にマッチしていそうな役者は多い。

「たとえば、序盤の『誤送金編』なら滝藤賢一さん(46)や古田新太さん(57)といった、絶妙に信用できない感じの俳優がハマっていたでしょうし、“癒し枠”として上戸彩さん(38)がいても不自然ではない。吉田鋼太郎さん(64)や宇梶剛士さん(61)なども、『VIVANT』の世界観にマッチした濃い芝居を見せてくれそうですよね。

 しかし、こういった田辺会長との背景があるため、2025年7月クールに内定していると言われている『VIVANT2』(仮)にも、『半沢直樹』の出演者はキャスティングされない方向だといいますね。『半沢直樹』出演者は名優ばかりの作品のため、残念ではありますが……」(前同)

 驚きの裏側があった『VIVANT』のキャスティング事情。続編ではやはり、中居がサプライズ出演を果たして盛り上げるしかない?