■テレ朝&ジャニーズ事務所の「500億円プロジェクト」
9月28日発売の『週刊文春』(文藝春秋)では、テレビ朝日とジャニーズ事務所が手掛ける大型プロジェクトが存在していることについて報道。
記事によると、テレビ朝日は東京・有明埠頭に「東京ドリームパーク」という地上11階、地下1階の複合施設を2026年に開業予定で、その目玉となるのがジャニーズタレント専用の「ジャニーズ劇場」だという。1500席規模の劇場が建設予定で、ジャニーズタレントが年間180公演を行なう予定だという。
当時社長だったジュリー氏は、テレビ朝日のオファーになかなか首を縦に振らなかったが、ジャニーズの舞台公演がよく行なわれてきた東京・帝国劇場が建て替え工事で休館することになり、ようやくOKを出したという。
現在、ジャニーズサイドの交渉窓口はジャニーズアイランド社長の井ノ原が担当。ジャニーズサイドから劇場へのさまざまなリクエストが入り、当初は200億円ほどだった建設費は資材の高騰もあり、400億円ほどに拡大。総事業費は500億円以上とみられている。
■東京ドリームパーク開発はテレ朝・早河洋会長の肝いり案件
前出の制作会社関係者が続ける。
「ドリームパークは“テレ朝のドン”と称される早河洋会長(79)の直轄案件。テレ朝の社運をかけたプロジェクトだといいます。
テレ朝役員の所属部署や各業務が記された資料には、早河会長の担当業務・肩書として『ビジネスソリューション本部 本部長』、『東京ドリームパーク開発統括』という記載があるほどですからね。ドリームパークが会長の悲願であることは間違いないでしょう」
十数年前からテレビ離れが進み、テレビ各局の放送事業は右肩下がり。広告費を見てみても、2021年にはインターネット広告がマスコミ四媒体の広告費(テレビ・新聞・ラジオ・雑誌)を上回っている。
「会社の存続の為に安定的な収益を得る必要がある。そういった危機感もあり、早河会長はドリームパークプロジェクトを推進しようとしているのではないでしょうか。
たしかに、絶大な人気と影響力があったこれまでのジャニーズ事務所と組めば、劇場には毎日のようにたくさんのファンが集まるでしょうし、グッズも売れる。しっかりとした収入源になったはずですからね」(前同)