10月12日、多部未華子(34)、松下洸平(36)、今田美桜(26)、神尾楓珠(24)の“クアトロ主演”連続ドラマ『いちばんすきな花』(フジテレビ系)の第1話が放送された。

『いちばんすきな花』は「男女の間に友情は成立するのか?」をテーマに違う人生を歩んできた4人の男女が紡ぎ出す“友情”と“恋愛”、そしてそこで生まれるそのどちらとも違う“感情”を丁寧に描いていくドラマ。

 川口春奈(28)とSnow Man目黒蓮(26)が出演し、大ヒットした2022年10月のドラマ『silent』のプロデューサー・村瀬健氏と脚本家・生方美久氏が再びタッグを組むことで、放送前から注目を集めていた作品である。

「第1話では、それぞれ、“男女の友情”に苦しめられる出来事があった潮ゆくえ(多部)、春木椿(松下)、深雪夜々(今田)の3人と、ゆくえの幼なじみでイラストレーター志望の佐藤紅葉(神尾)の4人が、偶然出会い、個々に学生時代に嫌だった“2人組”に対しての思い出や、今までの苦しみを打ち明けるシーンが描かれました。

 4人それぞれにつらいドラマがありましたが、ひときわ印象に残ったのは、やはり松下さん演じる椿ではないでしょうか」(テレビ誌編集者=以下同)

 松下演じる春木椿は、周りから「いい人」と評判だが、誰にとっても「いい人」なせいで、いつも「2人組にならせてもらえなかった」過去を持つ男。

 小岩井純恋(臼田あさ美/38)という婚約者がいて、同居するための新居に引っ越したばかりだったが、婚約者を「男友達」に奪われてしまい、そこでも別れ際の「俺のこと好きだった?」という質問に、「いい人だなって」と言われてしまう、悲哀に満ちたキャラクターだ。

「新居に越した当日に、相手の身勝手な理由で婚約破棄。普通なら激怒して当然ですが、椿は“男女の間に友情なんて芽生えるはずがない”と痛感して落ち込むだけ。押しが弱くて情けないキャラとして描かれています。

 婚約破棄されて無駄になった指輪を花壇に“オクサマ”と書いた棒を墓標代わりに埋めるシーンを筆頭にかなり独特な感性もあり、繊細な男性を表現するのが抜群の松下さんでなければ演じることができないキャラクターですね」