■早くも“椿沼”に落ちた視聴者が続出! 

 松下は女性人気も高いが、これまでは温厚でありながら、ヒロインの心の支えになってあげられるような頼もしさもある役も多く、“沼落ち”するファンが続出するのが常だった。

 しかし、今回の『いちばんすきな花』でのこれまでの役とはまたテイストが違う演技にも、

《松下洸平の「旦那さんになれませんでした」の言い方…悲しい言葉だけどかわいい》
《椿さんの「大丈夫」が全然「大丈夫」じゃなくてね。自分自身に言ってるのよね。自分に言い聞かせてて。「ん?」(洸平君真骨頂)が、洸平君史上、一番、切なくて(色気全消し)オカワリしてます》
《沼に落ちるんじゃなくて沼から引き上げたい》
《洸平さんすごいな椿さんは又誰とも違うキャラ又沼が深そう》

 といった声が、多く寄せられている。

「椿は第1話の時点でとても目が離せないキャラですが、早速、“男女の友情は成立する”と考えるゆくえ(多部)の話に耳を傾けていることからも、最終的には自分とは違う考え方を学んだり、発見を得て、成長していくのでしょうね。

 その変化、成長がカタルシスになって、松下さんに見入る視聴者はきっと増えるはず。新たな女性視聴者を……テーマ的にもしかすると男性視聴者さえも、新たな“沼”に落とすのではないでしょうか。それくらい、『いちばんすきな花』の椿にはインパクトと、今後の期待感が漂っていますね」

 主要人物では、美容室を訪れた際に、そこで働いている美容師の夜々(今田)に対し、「花」と言うだけでいろんな種類の花が寄せ集められているのが学校と同じだから「花は好きだけど、花屋は嫌い」という話をしたり、夜々もそれに共感するなど、両者はわずかながら他メンバーよりも関係が深い。一般的なドラマならここから恋に発展していくだろうが、本作のテーマを考えると、まだ分からない。

 特に夜々は、美しいがゆえに、異性に友情ではなく勝手に恋愛ととられ、同性からはそれを妬まれ続ける境遇にいる女性。そんな夜々に椿が恋をしたら、また悲劇が訪れるかもしれない。