■スタッフの過去作の傾向から不穏なドラマを期待する声も
「生徒の悩みは“落ちた志望校で元野球仲間が楽しそうで辛い”“兄がひとりぼっちの野球部員のせいで弟の自分がバカにされる”などなど、いかにも青春らしい感じがする一方で、非常に視聴者をハラハラさせているのが大人――特に、主人公の南雲と、その妻である美香(井川遥/47)の“過去の闇”を感じさせる描写です。
ドラマ好きの間では新井プロデューサーと塚原監督の組み合わせの時点で、そういう展開に期待する人も多いでしょうね」
新井プロデューサーと塚原監督は、これまでTBSで石原さとみ(36)主演の『アンナチュラル』(2018年)や綾野剛(41)と星野源(42)のダブル主演ドラマ『MIU404』(2020年)、吉高由里子(35)主演の『最愛』(2021年)などなど、暗い過去を持つ人間の心理をち密に描くドラマを多く手掛けてきた。
そのため、
《南雲夫婦の精細な人物描写や情緒的な映像、各々の秘密を絡めた造りに既視感がある》
《なんか陰が強くない?!と思ったらもしかしてアンナチュラルとか最愛の製作陣…?》
といった、期待と不安が混ざった声は多い。
「まず、鈴木亮平さん演じる南雲は、表向きには温厚で明るい先生ですが、野球に関しては暗いバックボーンがあるキャラクターです。
元高校球児で、甲子園出場を惜しくも県大会決勝で逃した静岡第一高校の部員でしたが、当時の監督が甲子園に熱意を向けるばかりに“注目選手を全打席敬遠する”という戦い方をして世間からバッシングを受けたこと、大学には野球の特待生で進学するも1年でアキレス腱を切ってしまい、中退してしまったことから、野球への情熱を失ってしまった、ということでしたが……それ以上にとんでもないものを抱えていることが、ありありと伝わってきます」
南雲は野球の話をする際に、非常に遠い目をした愛想笑いを浮かべたり、強豪・静岡第一高校の監督で、高校時代の南雲を指導していた賀門英助監督(松平健/69)に「家族にも話してませんが、今年度を最後に教師を辞めようと思ってます」と打ち明ける姿もあった。「悩みがあったら聞くぞ。今までどうしてた? 誰とも連絡取らなかったろ?」という賀門の問いに非常に暗い表情を浮かべていて、
《南雲は辛いことがあって連絡絶ってたのがありありと感じる。何があったか話せと言われても話せないわな》
《生徒達にも好かれる良い先生に見えましたが…そんな先生が抱えてる人に言えない秘密って?誰とも連絡を取らなかった期間があったみたいだけど…気になる》
といった声が、SNSにも多く寄せられている。