10月9日からフジテレビの「月9」枠でスタートした、二宮和也(40)、中谷美紀(47)、大沢たかお(55)によるトリプル主演ドラマ『ONEDAY~聖夜のから騒ぎ~』(フジテレビ系)。別々の人生を歩んできた全く関わりのない男女3人のクリスマスイブの1日の出来事を1クールかけて描く群像劇作品だが、視聴率が非常に芳しくないのだ。

『ONEDAY』は、記憶喪失の勝呂寺誠司(すぐろじ・せいじ/二宮)による「逃亡編」、報道キャスター・倉内桔梗(くらうち・ききょう/中谷)による「地方テレビ局編」、孤高の老舗レストランシェフ・立葵時生(たちあおい・ときお/大沢)による「レストラン編」の3つの物語が同時進行し、最後には運命の交錯を果たす――という物語。

 第1話(10月9日放送)の平均世帯視聴率は7.8%、個人視聴率は4.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と1桁スタートとなってしまったが、第2話(10月16日放送)はさらに下落しており、世帯5.5%、個人3.3%という厳しい結果になってしまった。

「横浜でのロケなので風景も新鮮味があるし、二宮さんを筆頭に豪華な俳優陣が揃っています。二宮さんの本格的なアクションシーンも好評ですが、この低視聴率……。業界が最重視している13~49歳を対象にしたコア視聴率は第1話(10月9日放送)が3.1%だったので悪いということはないですが、月9だし、どうしても世帯視聴率が低いインパクトは強いですからね……」(制作会社関係者)

 なぜこんなことになってしまったのか――その原因は4つほど考えられるようだ。

「まず、原因の2つは、ドラマ本編とは別の部分で発生した問題だと考えられます。

 1つ目は、前クールに同枠で放送されていた森七菜さん(22)、間宮祥太朗さん(30)主演の『真夏のシンデレラ』の不人気ぶりの余波があるのではないでしょうか。同ドラマは、世帯視聴率は全話平均5.6%で、月9ワースト1位を記録してしまった。

 月9ブランドに傷がつき、月9視聴者が減少してしまった可能性が考えられます。『真夏のシンデレラ』はコア視聴率は悪くはなかったですが、世帯はワーストで見ている人の総数が極めて少なったのは事実。『ONE DAY』はその“月9視聴者離れ”の影響を受けてしまっているのではないでしょうか」(テレビ誌編集者=以下同)

 2つ目は、裏番組による“新番組潰し”がありそうだ。

「連続ドラマの序盤を見逃すと、継続して視聴しようという気持ちが削がれてしまう。それを狙って強力な裏番組をぶつけるのはライバル局の常とう手段ですが、『ONEDAY』初回の10月9日と2回目の16日はどちらも強力な裏番組を他局が用意していた。そのため、視聴者を奪われてしまったと考えられます。

 特に9日は『しゃべくり007 2時間SP』(日本テレビ系)がコア5.9%、『CDTVライブ!ライブ!』(TBS系)がコア4.6%で、コア3.1%の『ONE DAY』と大きく差をつけていました」

『しゃべくり007』は「日本人女性初の快挙“やり投げ世界一位”北口榛花が帰国後初バラエティー!」「レジェンド北島三郎の八王子(秘)ライフを義理の息子が大暴露」と、ヒキの強い企画だった。『CDTV』も、放送100回記念の3時間SPだったため、豪華アーティストが集結していた。