■視点が頻繁に切り替わる作風が不評か

 さらに、16日も、日テレとTBSは『月曜から夜ふかし』の2時間SPと、『アイ・アム・冒険少年』の「秋の脱出島3時間SP」をそれぞれぶつけてきた結果、以下の結果になった。

・『ONE DAY』 世帯5.5% 個人3.3%

・『夜ふかし』 世帯9.8% 個人5.9%

・『冒険少年』 世帯4.5% 個人2.9%

「『夜ふかし』は日本を飛び出した中国ロケや、番組名物キャラ・フェフ姉さんやマジシャンGOが登場し、それぞれが大活躍。

『冒険少年』は、Snow Manでも特にバラエティに強い宮舘涼太さん(30)が“芸能界No.1ロイヤル“を名乗って身体を張ったロケを行ない、番組を大いに盛り上げていました。こうした強力な裏番組に、大きく削られてしまったということです」

※画像は『アイ・アム・冒険少年』の公式X(ツイッター)『@boukenshounen1』より

 そして、低視聴率の4つの原因の残り2つは、ドラマのシナリオに原因がありそうだ。

「『ONEDAY』は演出が独特で人を選ぶこと、話のテンポが悪く、特に“シェフ編”の評判が悪いこと。この2つがSNSなどでも指摘されています。

 逆に言うと、演出はハマる人にはとことんハマッていて、特に群像劇好きにはファンも多いのですが……」

『ONEDAY』は、頻繁に3人の主人公の視点が切り替わる。これは主演の二宮も「1時間に3本分の話があるのは、見てる人たちには少し負荷があるかもしれない」と制作発表会見で話していたが、

《3つのストーリーが全く噛み合わないし、場面が変わる度にストレスがたまる…音楽と映像はチグハグで、演出も演技も古臭い…》
《一人一人のドアップ顔芸疲れる…3人のどのシーンもふわふわとしてて内容が全く頭に入ってこない》
《レストランシーンとかニノのシーンとか報道とかちょこちょこ入れてくんの見づらいわ》

 と、独特の構成に難色を示す声も少なくない。

※画像は『プレイステーション』の公式X『@PlayStation_jp』より

 一方で、カメラワークや作曲、作風が似ている実写ノベルゲーム『428~封鎖された渋谷で~』など、群像劇が好きな人にはウケており、

《オタクなら刺さる作りしてると思うんだけど、24や428知ってるような層と違いすぎるから刺さらんのかな》
《何人かの視点で話動いてて 台詞で場面とか人物変わったり 全く違う雰囲気で進んていくの めっちゃ428とか街ぽくて良き》
《428の横浜版として楽しんで見てる。主観のザッピング&地域性の強い作品は妙に惹かれる》
《登場人物の視点が切り替わるのは、428のザッピングシステムを好んでやってたので今のところついてはいけてるけど慣れない人的にはどうなんだろうか》

 といった声も寄せられている。

 ちなみに、『ONEDAY』と『428』は、どちらも劇伴音楽の作曲が佐藤直紀氏という共通点もある。