■大和の審美眼に「推しの目利きは確か」と視聴者も反応

 スズ子は後に『東京ブギウギ』や『買物ブギー』など数々の名曲を歌い、戦後日本に元気を与える笠置さんがモデルだけに、

《大スター鈴子の歌は面白い。いつか武器になるかもしれない。推しの目利きは確か》
《大和さんが鈴子の「歌が面白い」「いつか武器になるかもしれない」って…! あの大和さんが認めて下さってるぞ、鈴子ー!》
《確かにこの段階で視聴者から見ても、鈴子ちゃんはダンスより歌の方が味のあるように見えてるのよね、中の人の得意分野はおそらく逆だろうに、すごいね》
《梅丸に全然合わない歌を大和さん披露(聞かれてしまう)する鈴子さんw ま、伏線なんでしょうけどw》

 と大和の審美眼、予言に反応する視聴者も少なくなかった。

※画像は『ブギウギ』の公式X(ツイッター)『@asadora_bk_nhk』より

「たしかに趣里さん演じるスズ子の歌声はしっかりと抑揚があり、よく通って聴く者を惹きつける力を感じました。体の動かし方もダイナミックで大和が《迫力あったわね》と絶賛するのも納得の歌唱力でした。これまで見せてきた踊りなどにはない、明らかな“才能”を感じさせてくれましたね」(ドラマライター)

 10月2日配信の『婦人公論.JP』のインタビューで趣里は《もともと私は歌に苦手意識があったので、今作は「ブギの女王」笠置シヅ子さんをモデルにした物語ということで、最初は難しいかなと思っていたんです。でも、結果選んでいただいて、ボイストレーニングを重ねるうちに歌うことが楽しくなり、「音楽の力ってすごい」と感じるようになりました》と語っていた。

「趣里さんは幼少期からクラシックバレエを習い、15歳のときには本場・イギリスにバレエ留学していたほどですから、ダンスや演技は問題なかったはず。ただ、歌には苦手意識があったと。

 ところがボイトレを受け、歌の才能も開花。『ブギウギ』の主題歌『ハッピー☆ブギ』も当初はEGO-WRAPPIN‘の中納良恵さん(49)、さかいゆうさん(44)の2人の楽曲の予定だったものの、音楽担当の服部隆之氏(57)がその歌声を聴いて参加することが決定。

 朝ドラのヒロインがドラマの主題歌を歌うことは珍しいですが、それほど趣里さんの歌声は魅力的だということではないでしょうか」(前同)