■「今や280点くらい」趣里の成長を『ブギウギ』制作者も大絶賛
趣里自身だけではなく、『ブギウギ』のスタッフも彼女の歌に不安を抱いていたようだ。
10月3日配信の『MANTANWEB』のインタビューに応じたチーフ演出の福井充広氏は《オーディションの段階では、歌の部分でどこまでいけるのか、ちょっとした不安感はありました》と当時の心境を吐露。
《笠置シヅ子さんを描く以上、ヒロインをしっかりした歌い手として僕たちは提示しないといけません。プロの歌手を表現するわけですから、70点ではだめで、最初から90点ぐらいの人じゃないとなかなか難しいぞ、という感じがありました》と続けた。
趣里はオーディションの段階では《そのギリギリのラインに立っていた》と明かしたものの、《服部先生も含めてお話させていただいたんですけど、ちょっとハスキーがかった声質で笠置シヅ子さんに通ずるものをお持ちだし、芝居のセンスが抜群に面白いし、何よりあのダイナミックな笑顔に心奪われました。これで歌のレッスンを積んでいけば“鬼に金棒”》だと考えたという。
2022年11月頃からボイストレーナーと練習を重ね、趣里の歌唱力はめきめきと上達したといい、福井氏は《伸びしろがすごいですね。僕らの不安を一掃してくれました》と絶賛。そして、《今や280点くらいですね。いや、もっとかもしれません》と期待以上に成長してくれたと語っている。
「母親の伊藤蘭さん(68)は元キャンディーズのメンバーで、日本中を席巻。今でも歌手として第一線で活躍していますし、父親の水谷豊さん(71)も本業は俳優ですが『カリフォルニア・コネクション』など数々の名曲を歌い上げ、『NHK紅白歌合戦』にも出場したほど。
もちろん趣里さん自身の努力が結実したのでしょうが、芸能界、音楽界の一線で活躍してきた両親からの才能も受け継いでいるのではないでしょうか」(前出のドラマライター)
趣里演じるスズ子の歌声が堪能できる機会は回を重ねるごとに増えていきそうだ!