10月も3週目に入り、各局の秋ドラマが出揃いつつある。16日に橋本環奈(24)主演の『トクメイ!警視庁特別会計係』(フジテレビ系)、18日に小池栄子(42)主演『コタツがない家』(日本テレビ系)などが第1話を迎えた。
「夏ドラマは、堺雅人さん(49)主演の日曜劇場『VIVANT』(TBS系)が予算も規模も桁違いで圧倒的な注目を集めましたが、秋ドラマはそうした超特別な作品はなく、各局それぞれが持ち味を生かしたドラマを作っていますね」(制作会社関係者=以下同)
テレビ不況が言われる現在、ドラマ業界でも13~49歳の視聴層を対象にしたコア視聴率を最重要視している。
「コア視聴率が高ければ、単価の高い“良いCM”が入ります。そのためにもコア層である若い世代にドラマを見てもらう必要があるわけで、だからこそ“誰をキャスティングすれば興味を持ってもらえるか?”をよく検討し、実際にキャスティングできるかが非常に重要になってくるわけです。
そして、今年の秋ドラマでは、キャスティングから若い世代を強く意識し、キャスティング面で成功したと言えるドラマが2本あるんです」
1つ目は、10月12日にスタートした、多部未華子(34)、松下洸平(36)、今田美桜(26)、神尾楓珠(24)の“クアトロ主演”連続ドラマ『いちばんすきな花』(フジテレビ系)だ。
「男女の間に友情は成立するのか?」をテーマに違う人生を歩んできた4人の男女が紡ぎ出す“友情”と“恋愛”、そしてそこで生まれるそのどちらとも違う“感情”を丁寧に描いていく作品。そして、川口春奈(28)とSnow Manの目黒蓮(26)が出演し、大ヒットした2022年10月のドラマ『silent』のプロデューサー・村瀬健氏と脚本家・生方美久氏が再びタッグを組むことで、放送前から注目を集めていたドラマでもあった。