フジテレビ伝統の「月9」枠が、窮地に陥っている。7月クールに放送された森七菜(22)と間宮祥太朗(30)のダブル主演連続ドラマ『真夏のシンデレラ』が、同枠の歴代最低平均視聴率を更新したのは記憶に新しいが、10月9日スタートび二宮和也(40)、中谷美紀(47)、大沢たかお(55)によるトリプル主演ドラマ『ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~』も、第2話(16日放送)で早くもピンチを迎えている。

「『真夏のシンデレラ』の世帯視聴率は全話平均5.6%(関東地区/ビデオリサーチ調べ)で、月9ワースト1位。同ドラマの世帯視聴率は、第1話の6.9%が最高で、最終回以外はおよそ5%台でした。

 そして、『ONE DAY』も第1話こそ世帯7.8%でしたが、第2話で5.5%に大きく数字を落としています。『真夏のシンデレラ』の最低世帯視聴率は第8話の4.7%でしたが、これに並ぶ、下手をしたら下回るのでないか、と不安になりますよね」(テレビ誌編集者)

『ONE DAY』は、記憶喪失の勝呂寺誠司(すぐろじ・せいじ/二宮)による「逃亡編」、報道キャスター・倉内桔梗(くらうち・ききょう/中谷)による「地方テレビ局編」、孤高の老舗レストランシェフ・立葵時生(たちあおい・ときお/大沢)による「レストラン編」の3つの物語が同時進行し、最後には運命の交錯を果たす物語である。

 主演の二宮が「構成が非常に変わっていると言いますか、正直今まで見たことのないタイプのドラマ」とキャスト発表時にコメントしているように斬新な群像劇がアピールポイントの作品だが、

「実はこの群像劇をめぐり、フジテレビの悲しい懐事情が聞こえてきています」

 そう声を潜めて話すのは、ドラマ制作会社関係者だ。