■金欠のフジテレビ……『ONE DAY』の節約法は?

 前出の制作会社関係者が続ける。

「まず大前提として各局がテレビ不況の時にあるのですが、フジテレビは特にピンチを迎えていて、今秋以降はまたしても全番組の予算がカットに。最大で30%程度削減になる番組もあると言われ、未曽有の事態に直面している、とまでささやかれています。

 それはドラマ制作も同様。そして『ONE DAY』の場合は、群像劇の作風を生かして主演者のギャラを抑えているといいますね」

 通常のドラマとは違い、『ONE DAY』は主演3人が一緒に行動せず、それぞれがまったく違う場所で、二宮が言うように「1時間で3本分」の別々のドラマを展開している。

「仮に主役の3人のギャラがそれぞれ1話200万円だとすれば、1話、主演のギャラだけで600万円かかる。それを、ドラマを3分割することで稼働時間を減らして、かなりダウンしてもらっているといいます。半額の100万だとすれば、合計300万円で済みますよね。

“大物枠”では佐藤浩市さん(62)や江口洋介さん(55)も出演していますが、一見すると目立っているようで、現状、出番は短いんですよね」(前同)

 そんな、“節約”しながら制作されている月9『ONE DAY』だが、世帯視聴率は大変厳しいことに……。その背景には、ドラマサイドの“戦略ミス”もささやかれているという。

※画像は『ONE DAY』の公式X(ツイッター)『oneday_xmas_ado』より

「連軸ドラマ開始前には、出演者が同局の多くのバラエティ番組などで番宣を行なって局総出でドラマを盛り上げますよね。

 ところが、『ONE DAY』は初回放送日こそ『めざましテレビ』からスタートして、夕方のニュース番組『Live News イット!』まで主演の3人がそれぞれ告知を行なっていましたが、それ以外はあまり宣伝に力を入れていない感じなんです」(前同)

 前クールに大きな話題をさらった堺雅人(49)主演の『VIVANT』(TBS系)は、放送までメインキャスト以外の情報を徹底的に伏せ、いっさいの告知を行なわない異例の方針だった。