フジテレビが、夏ドラマに続き秋ドラマでも大ピンチを迎えてしまっているようだ――。

「他局でも数字が取れないドラマはありますが、それでも1つは視聴率がめちゃくちゃ良かったり、話題作の作品があったりするものです。

 しかし、フジテレビは今夏のドラマの世帯視聴率が軒並み低視聴率だった。特に森七菜さん(22)と間宮祥太朗さん(30)のダブル主演連続ドラマ『真夏のシンデレラ』が、『月9』枠の歴代最低平均視聴率を更新してしまったのは記憶に新しいですが、今クールも、すでに暗雲が立ち込めてきています。

 現在、テレビ各局では13歳から49歳までのコア視聴率が重視されますが、フジテレビの港浩一社長は“コアだけにはこだわらない”と発言しているといいます。であるならば、世帯視聴率がヤバいのは、やはり深刻な事態と言えそうです……」(ドラマ制作会社関係者=以下同)

 10月9日にスタートした二宮和也(40)、中谷美紀(47)、大沢たかお(55)によるトリプル主演の月9ドラマ『ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~』は、第1話の世帯視聴率が7.8%(関東地区/ビデオリサーチ調べ)を記録。しかし、第2話(16日放送)は5.5%と大きく数字を落としてしまっている。

『真夏のシンデレラ』の最低世帯視聴率は第8話の4.7%だったが、このままだと肩を並べてしまいそうだ。

※画像は『ONE DAY〜聖夜のから騒ぎ〜』の公式X(ツイッター)『@oneday_xmas_ado』より

「3人の主人公が“逃亡編”、“地方テレビ局編”、“シェフ編”と独立した物語を展開していく群像劇が特徴の作品ですが、全体的に演出がチープな感じや、頻繁に視点が切り替わる構成に視聴者が置いてけぼりになってしまっているようです。

 また、直前の7月クールに大きな話題をさらった堺雅人(49)主演のTBS日曜劇場『VIVANT』と群像劇や“考察もの”などの点で被ってしまっています」

 そのため『ONE DAY』は、圧倒的なクオリティだった『VIVANT』と比較されて、

《其々のキャストは別に悪くはないんだけど、VIVANTの後だからワンランク下にみえてしまう》
《VIVANTに比べるとおもしろくないな》

 といった声が、SNSに多く寄せられる事態となっている。

「フジの看板ブランドである『月9』の数字が低調。これだけでもイメージが悪いですが、さらに問題なのは、期待度ナンバーワンだった作品が思っていたほどの数字が取れていないこと。こちらはそれこそ、夏のTBSにおける『VIVANT』並みの期待値があったんですが……」

 フジテレビの秋ドラマで特に注目されていた作品といえば、「木曜劇場」(午後10時)枠で10月13日にスタートした、『いちばんすきな花』だろう。

『いちばんすきな花』は、多部未華子(34)、松下洸平(36)、今田美桜(26)、神尾楓珠(24)という超旬俳優が揃った“クアトロ主演”連続ドラマ。

 昨年10月に放送され、社会現象となるほど話題になった川口春奈(28)とSnow Manの目黒蓮(26)の恋愛ドラマ『silent』のプロデューサー・村瀬健氏と脚本家・生方美久氏が再びタッグを組んだ作品として、放送前から注目されていた。