■どうしても避けられない『silent』との比較

 大きな注目を集めていた『いちばんすきな花』だったが、

「第1話の世帯視聴率が5.9%で、第2話(19日放送)は上昇することなく、むしろ下げてしまい世帯視聴率は5.1%。

『silent』の最低世帯視聴率は5.2%(第4話)でしたが、これはプロ野球の『日本シリーズ』の影響で午後11時30分スタートになったから。そう考えると『いちばんすきな花』はまだ第2話で、通常の午後10時スタートだったので極めて低く感じますよね……」

※画像は『いちばんすきな花』の公式X(ツイッター)『@sukihana_fujitv』より

 登場人物が善人ばかりだった『silent』と比べ、『いちばんすきな花』は無神経で人を傷つけてしまうキャラクターが多いことも指摘されている。

 たとえば第2話では、主人公の夜々(今田)の同僚の相良大貴(泉澤祐希/30)が一度フラれたのに「友だちからでいいよ」と上から目線で提案したり、それでも拒絶した夜々に対して、

「もっと内側から愛される人にならないと」「(夜々に彼氏のフリを頼まれた相手に)この子ね、顔がいいだけだよ」

 と言い放つ、最低なシーンがあった。

 もちろん、物語の今後に生かされる要素とはいえ、主人公さえも無神経な発言をすることが多いため、

《見るのしんどくなったわ…多部未華子の役、無神経すぎてしんどい。配慮とかあるじゃん、大事な友達の大事な人の価値観にしょーもなって……傲慢だよ、すごく》
《モブたち性格悪すぎるんだけどこんな人ら本当に存在すんのか?》

 といった声が、SNSにも多く寄せられてしまっている。

 また、『silent』では主人公の相手役の目黒がいつしか“令和のキムタク”と呼ばれるくらいに視聴者の心をつかみ、大人気になっていたが、

《目黒蓮の衝撃再び(ええこの人出るの?とかこのシーン何?!的なやつ)がなかったのだけが残念…》
《思い返せばsilentも目黒蓮は最高だったけど話自体は苦手だったな…耳がどうの前にみなとくんから女奪ってますやん…が気になって。今回は脇役がみんなヒールすぎる…》

 といった指摘もある。

「『silent』が多くの視聴者の心をつかみすぎために、比較されてしまい、その高い壁を超えるのが難しくなっている感じです。

 コア視聴率も、二宮さんの『ONE DAY』の第1話が3.1%で、『いちばんすきな花』の第1話はそれよりも低い2.5%。特に『いちばんすきな花』は決して高いとは言えない数字です。放送前に期待されていた“第2の『silent』ブーム”が起きる気配は、現状はゼロですね……」