夏ドラマ最大の話題作となった堺雅人(49)主演のTBS日曜劇場『VIVANT』。その“モンスター作品”の影響により、10月クールの各局ドラマは大きな被害を受けてしまっているという――。
「『VIVANT』は映画・連ドラ主演クラスの超豪華俳優による群像劇や、謎が謎を呼ぶ考察など、多くの要素が話題となった超大作でした。これがあまりにも大ヒットした影響で、秋ドラマで少しでも『VIVANT』を感じさせるところがあると、視聴者は“『VIVANT』のほうが面白かったな”となってしまっています。
嵐の二宮和也さん(40)、中谷美紀さん(47)、大沢たかおさん(55)によるトリプル主演の連続ドラマ『ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~』(フジテレビ系)が代表的ですね」(ドラマ制作会社関係者=以下同)
『ONE DAY』は、別々の人生を歩んできた全く関わりのない男女3人のクリスマスイブの1日の出来事を1クールかけて描く群像劇作品。記憶喪失の主人公・勝呂寺誠司(二宮)の正体など考察ポイントも多く、何よりも3人の視点が頻繁に切り替わる群像劇が見どころの作品だが、
《VIVANTロスでフジのドラマ「ONE DAY」は楽しみにしてたんだけど未だ入り込めないし1日の出来事という割に3場面が交錯してるせいで悪い意味で数日経過してるようにしか見えない》
《月曜日のドラマ、ONE DAY〜…離脱。たしには合わない。。眠くなる…VIVANTのあとだといろんなドラマ物足りなさすごい…》
と、やはり『VIVANT』と比較するような声も多い。
視聴率も、最新の第3話(10月23日放送)の平均世帯視聴率は5.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、フジの看板である月9枠とは思えない低い数字となってしまっている。
なお、『VIVANT』の後番組で鈴木亮平(40)主演の『下剋上球児』は“『VIVANT』に続いて小日向文世(69)が出演している”という点が話題に。こちらはさすがに『VIVANT』には負けるが、日曜劇場のブランド力もあるのか、極端に数字を落としてはいない。
「『ONE DAY』は業界が最重要視している13~49歳のコア視聴率も、第2話(10月16日放送)は2.1%という極めて厳しいものでしたね……。
『ONE DAY』に限らず秋ドラマは“『VIVANT』ロス”の余波で焼け野原状態ですが、一方で『VIVANT』の空気感を感じさせない、完全にテイストが違う作品もある。
特に、“日本テレビ系列の作品”“主演女優は地上波の民放GP帯の連続ドラマ初主演”という共通点もある2つの連ドラが、完全なダークホースとして視聴率も含めて非常に好調なんです。
両ドラマとも、コア視聴率で『ONE DAY』に1%前後の差をつけて勝つほどでしたね」
そのドラマとは、10月18日にスタートした小池栄子(42)主演の『コタツがない家』(水曜午後10時~)と、10月22日にスタートした木南晴夏(38)主演の『セクシー田中さん』(日曜午後10時30分~)の2作品だ。
『コタツがない家』は、やり手のウエディングプランナー・深堀万里江(小池)が主人公の笑って泣けるホームコメディ。
売れない漫画家の夫・悠作(吉岡秀隆/53)、進路に迷う高校3年生の息子・順基(作間龍斗/21)、熟年離婚した父・達男(小林薫/72)――3人のダメ男とのてんやわんやな日々を送りながら、新しい家族の形を探していく物語である。