■リアルな家族のダメさ加減が高評価

 視聴率は第1話が世帯7.3%、個人4.3%を記録。すでに、前クールの赤楚衛二(29)の主演作『こっち向いてよ向井くん』の最高視聴率(世帯6.0%/個人3.4%)を大幅に上回っている。

※画像は『コタツがない家』の公式X(ツイッター)『kotatsu_ntv』より

「『コタツがない家』は、コア視聴率も第1話(18日放送)が3.0%を記録。裏番組である向井理さん(41)主演の『パリピ孔明』(フジテレビ系)の第4話は世帯4.0%、個人2.3%、コア1.7%ですから、『コタツ』の人気ぶり、圧勝感が伝わってきます。

『コタツがない家』は2019年放送の、生田斗真さん(39)主演で小池さんも主人公の姉役で出ていた『俺の話は長い』のスタッフが再集結していますが、脚本の金子茂樹氏は第38回向田邦子賞を受賞している。それだけに、テンポの良い会話劇の面白さなども評価されていますね」

『コタツがない家』では、たとえば将棋盤に向かう達男(小林)に悠作(吉岡)が「お相手しましょうか? ボク、あの藤井聡太と同じ誕生日(7月19日)なんですよ」と話し、達男に「だからどうした」と一蹴されるシーンなど、短いながらキレの良さや絶妙にリアルな“しょうもなさ”が《だから何なんだよw》と視聴者にヒット。

 そうしたディテールの面白さに加え、やはり何よりも、小池や“ダメ男3人組”の演技は説得力が凄まじく、

《「コタツがない家」がリアルすぎてびっくり。あれ、うちの日常です、笑。そして、あんな夫さっさと離婚しちゃえば良いのに、と思っちゃう私》
《作ちゃんがうざそうなの、うちの長男まんまだった。食べるのか食べないのかわからない。作らないとほしいという。作るといらないという。作ちゃんだからかわいいけど、リアルにやられると、マジ無理。(笑)》
《わが家と共通点がいっぱいで共感しまくり。わたしもダメ男にホレてまうとこがあるからな~笑悠作にイライラする視聴者もいるかもだけど、あれがアラフィフ夫婦のリアルだよね。悠作は家族のこと愛してるし、達男さんにも優しいし、魅力的だと思う、わたしは》

 などなど、“ウチの家族を見ているようだ”という声が非常に多い。

 小池は放送前に、

「万里江、悠作、順基、達男4人のバラバラな性格が意外とバランスよく絶妙で異種格闘技戦みたいな感覚で楽しいです。(中略)他人の家庭を覗き見する感覚で気楽に見ていただければと思います」

 と、コメントしていたが、多くの視聴者はまさにそんな気持ちで楽しんでいるのだろう。

 そして、秋ドラマで奮闘している作品の2つ目『セクシー田中さん』は、芦原妃名子氏の同名漫画作品(小学館)が原作の、「私も明日、背筋を伸ばして頑張ろう」と元気をもらえる、9笑って、1泣けるラブコメディだ

※画像は『セクシー田中さん』の公式X『@ntv_tanakasan』より

 地味で友だちも恋人もいないアラフォーOL、経理部の田中京子(木南晴夏)。彼女の裏の顔が超セクシーなベリーダンサー・Saliだと知り、生き様に憧れを抱く同僚の派遣OLの倉橋朱里(生見愛瑠/21)。正反対の2人や、男たちが出会うことから始まる物語である。

 第1話の視聴率は、世帯7.2%、個人3.9%、コア3.3%と、午後10時30分枠としては非常に高い数字を記録している。

 こちらも『コタツ』と同じく、直前クールに放送していた坂口健太郎(32)の主演ドラマ『CODE-願いの代償-』の最高視聴率(世帯6.1%/個人3.5%)を、第1話で上回る好スタートを切った。