10月24日、『大奥 season2』(NHK)の第14話(season1から通算)が放送された。そこで見せた仲間由紀恵(43)の凶悪な演技に、視聴者が戦慄している――。

『大奥』は、よしながふみ氏の同名漫画作品が原作の「男女逆転江戸パラレルワールド」を描く作品。次期将軍の座を狙う野心家・松平定信を安達祐実(42)、御三卿・一橋家当主の一橋治済(ひとつばし・はるさだ)を仲間が演じるなど、男女逆転の時代劇に超実力派のキャスト陣が結集している。

【以下、『大奥』第14話までのネタバレを含みます】

「時代が大きく進んだ第14話では、治済の息子・徳川家斉(中村蒼/32)と正室の御台(蓮佛美沙子/32)が、主人公のようなポジションになりました。

 そして、これまでの回に輪をかけて、仲間さん演じる治済の恐ろしすぎる本性がこれでもかと描写される回でもありました。子役、それも未就学児の子が本当にえげつない目に遭うシーンもあるので、原作を知るファンからは“よく実写化できたな”という声も出ています」(テレビ誌編集者=以下同)

 実の子や幼子も、権力のために謀殺する――時代劇によくある血なまぐさい話だが、それを差し引いても治済の行動は異常だった。

 まず、人前では可愛がっていた側室・お宇多の方(野村麻純/33)の幼い息子・敬之助を、人目に付かない場所では無表情で喉を踏みつける。その際、人の気配(御台)がしたために敬之助は助かったが、その後、敬之助は“食当たり”で死亡。

 さらに、治済は御台とお志賀(佐津川愛美/35)の名前をそれぞれ騙り、毒入りの粽(ちまき)とカステラを届けることで、双方の子どもを殺害。

 裏で治済が糸を引いているのを察した御台の訴えを聞いて家斉が定信(安達祐実)に相談したが、家斉は腑に落ちない。治済には跡継ぎの邪魔者を殺すならともかく、孫を殺す理由がないからだ。