■“趣味”で殺人を繰り返していたことが発覚
しかし、「世には、人が悶え苦しむ様を、愉しむ趣味の者もおるというぞ」という定信(安達)の言葉で、家斉(中村)は幼少期を思い出す。
養育係の武女(佐藤江梨子/41)が家斉をケガさせてしまった際、必死で謝罪する武女に「飲め。飲んで死なずばおとがめなし。死ねば、それまでのこと」と、治済は茶を差し出す。一気に茶を口にした武女は、血を吐きながら謝ったが、それを見ていた治済は、うっとりとした恍惚の表情を浮かべていた――。
また、家斉の回想後に場面が変わり、治済が位牌を前に、異常な死人の多さに誰も言及できないことを「フフッ、これが天下ってやつみたい……思ったより退屈」と、非常に穏やかながらもつまらなそうな声色で、つぶやいていた。
こうした強烈なシーンの数々を怪演した仲間に対しては、
《目を輝かせ、なんて楽し気な笑顔・・・血を吐いてる人間を見る顔か、これ…》
《とにかく仲間由紀恵さんの怪演に持っていかれた……「退屈ね」と呟いた鈴を転がすような声と「男が政を語るなぁ!」と罵倒した声の違いよ……人を苦しむのを喜ぶ化け物からどうしてあんな真っ当な息子が生まれたのやら……》
《今やってるドラマ大奥で仲間由紀恵演じる美しい化け物出てるから見てほしい 志のないまま権力を手にしてしまい退屈しのぎに身内を間引く化け物です 正直原作より美しすぎる必要あったかなと思ってたけど中身の空虚さがより一層際立つのよ……》
といった声が、SNSにも多く寄せられている。
そんななかで今、仲間の過去作も話題になっている。
「仲間さんには、2つの代表作、代表的キャラがありますよね。1つは、2002年から2009年まで続いた学園ドラマ『ごくせん』シリーズ(日本テレビ系)で演じていた、熱血教師の“ヤンクミ”こと山口久美子。
もう1つは、2000年から2014年まで続いた、阿部寛さん(59)とダブル主演のミステリードラマ『TRICK(トリック)』シリーズ(テレビ朝日系)で演じていた、自称売れっ子マジシャンの山田奈緒子。
ちょうど『TRICK』の再放送がスタートしたタイミングだったので、『大奥』と相乗効果で盛り上がっているんです」