■新番組出演に「ちょっと後ろめたい気持ちもありました」とも

 同じ嵐のメンバー・二宮の独立によって、テレビ界で“不安定な立場”であると指摘され始めたという相葉。しかし、民放キー局関係者はこう話すのだ。

「相葉さんが“ジャニーズの顔”的なタレントであることは否定はできないでしょう。しかし、彼は好感度が異常なまでに高く、嵐のファン、ジャニーズファン以外からも支持されているタレントでもある。『VS魂』は不発でしたが、冠番組の『相葉マナブ』(テレビ朝日系)は幅広い層の視聴者に好評で、視聴率も堅調。今年10周年を迎えています」

 相葉はMC技術が抜群というわけではないのかもしれないが、常に番組を盛り上げようと全力で一生懸命な姿は、視聴者はもとより、スタッフからの評判も良いという。

 2019年放送の『嵐にしやがれ』(日本テレビ系)で、相葉は北海道ロケで飲食店を訪れたが、同店は混雑していた。その際に相葉は機材やマイクを抱えたスタッフに「圧がスゴイから」と席に座らせて目立たないように誘導したり、パフェとスタッフ分のコーヒーを注文したりして店員にお勧めスポットを尋ねたりと、ロケ先を気遣いしながら場を進めるのが巧みでもある。

「好感度や信頼感はとても高いし、いつも優しい笑顔は変わらず、テレビタレントとして安定感抜群ですよね。

 相葉さんは、旧ジャニーズの肩書きや、嵐の看板がなくても十分にやっていけるでしょう。役者業はどうなるかは分かりませんが、相葉さんがメインを張るバラエティ番組は、優しい空気感が出て、多くの世代に愛されるもの目指せる。そういう意味では存在感は抜群と言えそうです。

 今、“ジャニーズの顔としてテレビに出てきたタレントは滅びる”と言われていますが、相葉さんは決して、そのポジションにはいないと思われますね」(前同)

 相葉は『VS魂』の終了を「僕の力が足りず、後輩たちには申し訳ない思いもさせてしまい、ちょっと後ろめたい気持ちもありました」と振り返りつつも、「次の番組も頑張ってね」と背中を押してもらえたことを明かし、

「僕もその今までの思いも継ぎながら、番組もスタッフの方たちも違うので、新しい番組なんですけど、個人的な気持ちとしてはこの枠でやってきた思いが乗っかった『木7◎×部』になっています。なので、みんなのためにも頑張りたいなっていう気持ちはあります」

 と、『木7◎×部』の取材会でコメントを寄せていた。

 相葉はこれからも変わらず、彼らしくテレビ界を生き抜いていくのではないか――。