2023年、TikTok内で大流行し、売り切れる店舗が相次ぐ事態となっていたのが「ライスペーパー」だ。米を薄いシート状に加工・乾燥させたベトナム食材で、水やぬるま湯で戻すだけでさまざまな調理に応用可能、手軽でアレンジの幅が広いことに加え、ヘルシーでもあることから人気に火がついた。
水で戻した時のモチモチ食感を活かしたレシピはもちろん、小麦粉の代わりに使えばヘルシー料理にも様変わりする。SNSで人気だとしてテレビ番組にも取り上げられると、
《ライスペーパーがどこいっても売り切れで泣いてる》
《近くのスーパー2件、どっちもライスペーパー売り切れだった……悲しみ……。》
などと“売り切れ”報告が続出した。このブームの火付け役ともなったのが、「TikTok上半期トレンド2023」ヒットアイテム部門を受賞した「みか@ライスペーパーネキ」さんだ。
みかさんは、世の中がコロナ禍に突入した2020年に大学入学。ぽっかりヒマになった時間で自分磨きをしようと思い立ち、ライザップに通い始めた。「そこで得た知識がすごく楽しくて。それを発信しようと思ってSNSを始めました」(みかさん)。
まず開設したのはYouTubeのアカウント。21年2月に始め、現在登録者数は24.5万人というのだから、人気チャンネルと呼べよう。初めてTikTokに投稿したのは21年10月のこと。当初はYouTubeもTikTokも、ライザップで得た知識を活かしたトレーニングやダイエットメニューの投稿が中心だったという。
ライザップでは3か月で6キロの減量を達成。その後も地道に投稿を続けるなか、22年12月には「時間がない時の朝ごはん」として、高たんぱくヨーグルトとバナナ、チョコソースをライスペーパーで巻いたレシピを紹介。これが約17万再生と動画投稿以来最も注目を集め、ブレイクする。
そして今やすっかり“ライスペーパーの女子大生”。一躍時の人となったみかさんに、バズるきっかけとなった出来事や、注目された時の心境を聞いてみた。