10月26日、多部未華子(34)、松下洸平(36)、今田美桜(26)、神尾楓珠(24)の“クアトロ主演”連続ドラマ『いちばんすきな花』(フジテレビ系)の第3話が放送された。平均世帯視聴率は4.5%、個人視聴率は2.6%だった(関東地区/ビデオリサーチ調べ)。

『いちばんすきな花』は「男女の間に友情は成立するのか?」をテーマに、違う人生を歩んできた4人の男女が紡ぎ出す“友情”と“恋愛”、そしてそこで生まれるそのどちらとも違う“感情”を丁寧に描いていくドラマ。

 主演・川口春奈(28)、Snow Manの目黒蓮(26)が出演し、大ヒットした2022年10月のドラマ『silent』のプロデューサー・村瀬健氏と脚本家・生方美久氏が再びタッグを組むことで、放送前から大注目を集めていた作品である。

 第3話の終盤では、主人公の1人である今田演じる深雪夜々(みゆき・よよ)の母親・沙夜子(斉藤由貴/57)が初登場。沙夜子は公式サイトで《末っ子で、唯一の女の子である夜々に対して、他の兄たちより愛情が深いところがあり、“夜々はこういう子”だと自分の中で信じて疑いません》と、紹介されている。

※画像は『いちばんすきな花』の公式X(ツイッター)『@sukihana_fujitv』より

 第3話では、母親・沙夜子(斉藤)が「女の子は文系でしょう」という理由で数学が好きな夜々(今田)に理系を選ばせなかったことが明らかになったほか、沙夜子を前にするときに夜々は化粧直しをしたり明るく元気に振舞ったりと本音を隠しているのだが、第4話予告では夜々が「ママはお気に入りの人形を産んで、それで遊んどるだけ!」と叫ぶ声も流れていて、一波乱ありそうだ。

 すでに沙夜子を“毒親”と評する視聴者も多い一方で、演じる斉藤は「セリフだけを追いかけるとある種の毒親ですが、フラットなアプローチではなく、繊細に慎重に沙夜子を演じられたらと考えています」と、キャストコメントを寄せている。

「『いち花』の主人公は夜々を含めて4人いますが、現時点で佐藤紅葉(神尾)以外は、すでに母親が登場しています。そして、親とどこかうまくいっていないような描写がありました。ドラマチックという感じではなく、“深刻な不仲”とまではいかない、実にリアルな親の無神経さや、親子のすれ違いが描かれていましたね」(テレビ誌編集者=以下同)

 まず、潮ゆくえ(多部)は表面上は友達がいるようで、深い交友関係を築けない学生時代を過ごしていた。そのためゆくえは「”頭の良い人“しか狙える席がなかった」と自分を評している。

 しかし、ゆくえが同窓会でそれを痛感した直後に、母・みきこ(神野三鈴/57)は「アンタどうせ同窓会に行っても引きつった愛想笑いするだけでしょう」「人間に一番必要なのは、愛嬌に気配り」と、事実ではあったがゆくえにはどうにもならないことを言ってしまう。