■「“パパが好きです”ってことだけでもういい役だった」

 さらに二宮は「特に『VIVANT』に関しては1話から5話出てないんで。(台本を)読まないんですよ、1話から5話。読んでなかったんですよ。オンエアで見て楽しんでたんですけど。“こんな話だったのか”ってなって」と告白。

「6話とか7話とかも基本、自分の出てるところしか読まないじゃないですか。って考えると“こういう展開になってたのか”みたいな。おもろいですよね。僕は別にいろんな人たちが最後、裏切るんじゃないかみたいなこと言ってたんですけど、僕はめちゃくちゃピュアな役だったので、伏線張る必要のない役だったので、余計に読んでないんですよ」と自身が演じたノコルはピュアな役だったと説明。

 そのうえで「ここでこういう展開になってるから自分がここにきたときにこういうことしたら引っかけられるんじゃないかとか、ミスリードできるんじゃないかとか、さらに伏線として張れるんじゃないかとかっていうことを考えなくてよかったので」とコメント。

 そして、「“パパが好きです”ってことだけでもういい役だったので。だから“裏切るんじゃないか”って言われたときに“えっ……こんなにパパが好きだってしか言ってないって男珍しいぞ”って思いながらやってたけど(笑)」と、ノコルは結局のところ役所広司(67)演じる父・ベキが大好きなだけだったと語った。

 ところが視聴者側が勝手に考察してくれることもあり、「作品に力があったんだって思いますね。近くに裏切ったりしている人がいるもんだから疑心暗鬼になって。こんなに“パパが好きだ”しか言ってないのに、3か月で」「余計、前後感を考えなくていいし、俺は日本に行かなかったので。バルカにずっといるってなってたので、そうなってましたねぇ。文庫本そっかぁ……」と、あらためて『VIVANT』について振り返った。

※画像は『VIVANT』の公式X(ツイッター)『@TBS_VIVANT』より