■出場する可能性が「あるならば」?

 厳しい情勢なのは間違いなさそうだが、それでも今年、旧ジャニーズタレントが出場しうるとしたら、現実的にはどのグループが候補に上がりそうか。ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを分析している音楽チャートアナライザー・Kei氏は分析する。

 紅白出場で考慮されるのは、「今年の活躍度」「世論の支持」「番組の企画・演出」の3つだと言われている。Kei氏は、「ビルボードジャパンのチャートは、紅白出場歌手を考えるうえで大きな指標になる」としながらも、「旧ジャニーズタレントの楽曲は、デジタルリリースがされていない以上、チャート上での“適正”判断の難しさはある」と前置く。

「ビルボードジャパンソングチャートの集計方法は、時代の変化と共にサブスクの再生回数に基づくストリーミングでのヒットが大きく反映されるようになっています。ただし、旧ジャニーズの楽曲は基本的にサブスクで解禁されていないため、一時的に上位にランクインすることはあっても首位獲得やロングスパンでのヒットはなかなか難しい状況です。

 旧ジャニーズ勢は”増えた””多い”などと言われますが、実際には彼らがデジタルを解禁して、他のアーティストと同列に並んだ状態で検討しないと、何組が“妥当”なのかどうか判断しにくい部分は否めません。

 それでも仮に出場するならば、King&Prince(キンプリ)とSnow Manが有力でしょう。キンプリは初のベストアルバム『Mr.5』(4月19日発売)が2日間で、Snow Man も3rdアルバム『i DO ME』(5月17日発売)が4日間で、ミリオンセールスを突破しています。

 King&Princeは5月22日をもって、平野紫耀(26)、神宮寺勇太(25)、岸優太(28)の3人が脱退。高橋海人(24)と永瀬廉(24)の2人体制に移行してもヒットを輩出しています。ベストアルバムやシングル『ツキヨミ』のヒットの大きさを踏まえれば、5人時代の曲を披露することになるかもしれません」(前出のKei氏)

※画像はKing&Prince公式X『@kp_official0523』より