■「有吉さんってずっと面白かったけど、世間的には『終わった人』みたいに思われたりしてた」

 現在の芸人としての収入は2.5万円、実家の母親が経営する化粧品販売店でバイトをして22.8万円を稼いでおり、月収は25.3万円と割りと余裕のある経済状況のようだ。

※以下、『芸人という病』から一部抜粋。

山野 マシンガンズって、マジで昔すげ~つまんなかったじゃん。シンプルな漫才でつまんないしウケないし。「何やってんだ、この2人」と思った。自分でも思わない?

西堀 型にハマった漫才で、2人ともおぼつかない漫才やってた(笑)。

山野 それが、ある日突然面白くなったんだよ。「こうパターンあるんだ」と思った。

西堀 2人で怒りだしたらウケるようになって、初めてキレネタやったときの太田プロライブでいきなり1位になった。

山野 自分たちに合う型を見つけたんだろうね。俺らも自分たちに合う型を見つけないと――とは、思ってやってる。

西堀 何年探してんだよ!

山野 27年かな。

西堀 長すぎるだろ(笑)。

スーパーの半額セール品を冷凍保存して「賞味期限の壁」を乗り越えているという

山野 あれってさ、何年経ったらもう見つからないっていうのあるんだっけ? お笑いの時効っていうの? だいたいみんな10年ぐらいで見つかるもんのなの?

西堀 知らねーよ!

山野 もしかしたらもう見つかってるけど、世間が追いついてないっていう可能性もあるかもしれない。だって有吉(弘行)さんってずっと面白かったけど、世間的には「終わった人」みたいに一回思われたりしてたじゃない。もしかしたらそのパターンもあるかも。

西堀 もしかしたら自分たちの型ができあがってるかもしれないけど、世間がついてきてない?

山野 だから2パターンあるから。今から自分たちが世間にウケるものを見つけるか、逆に世間が俺たちを見つけてくれるか――その両輪でやってる。

西堀 無理やりよいように言ってないか?

山野 言ってる(笑)。