■ワースト1位は「13年ぶりの帰還」に失敗

 コア視聴率のワースト1位は、フジテレビのドラマ。

■第1位:竜星涼(29)主演『スタンドUPスタート』(フジテレビ系/水曜22時~)

 第2話(25日放送)の視聴率は世帯3.8%、コア1.5%。

 福田秀氏による『週刊ヤングジャンプ』(集英社)連載作品が原作の、

“過去の栄光にすがる中年や前科者、就業経験のない主婦、就職活動に挫折した大学生など、さまざまな事情を抱えた“訳アリ人材”へ投資する主人公を描くビジネスストーリー”

 という作品。残念ながら世帯もコアも、全く数字が取れていない状況にある。

「まだ序盤ですが、コア層だけでなく“誰も見ていない”状態に突入しつつありますね。

 深刻な苦戦の要因の1つは、裏番組に超強力な『水曜日のダウンタウン』(TBS系)があること。同日の『水ダウ』のコア視聴率は5.8%という非常に高い数字を残しています。やはりダウンタウンは強いですよね……。

 また、主演の竜星さんは2022年9月30日に最終回を迎えたNHK連続テレビ小説ちむどんどん』でのあまりのクズキャラぶりが一周回って役者人気にもつながりましたが、それから時間が経って、“旬が過ぎてしまったこと”も低視聴率の要因でしょう。『ちむどんどん』直後なら、もっと話題性があったでしょうね。

 さらに本作が非常にマズいのは、テレビだけではなくネット配信も人気がないことです。見逃し配信サービス『TVer』では“ランキング30”が確認できますが、2月1日時点で総合部門は圏外、ドラマ部門でも20位というかなり厳しいものでしたね……」

 主演の竜星は2010年放送のフジテレビ系ドラマ『素直になれなくて』が、ドラマデビュー作だった。そしてキャリアを積んで「フジテレビ連続ドラマ初主演」として帰ってきたのが『スタンドUPスタート』だったため、

「デビューして初めて出演したドラマがフジテレビでした。それから10年以上がたち、フジテレビの連続ドラマで主演ができることをとても感慨深く、うれしく思います」

 と、ドラマ公式サイトにコメントを寄せていた。

「原点」の1つであるフジテレビドラマに、主演として戻ってきた竜星。スタートダッシュには完全に失敗した『スタンドUPスタート』だが、ここからの巻き返しはなるだろうか!?