■テレ朝ドラマが3位と2位……

 ここからは1月4週(23~29日)に放送したドラマの「コア視聴率ワースト3」を紹介していく(深夜ドラマを除く)。

■第3位:吉高由里子(34)主演『星降る夜に』(テレビ朝日系/火曜21時~)

 第2話(24日放送)の視聴率は、世帯7.9%、コア2.2%

 吉高演じる産婦人科医の主人公と、DISH//北村匠海(25)演じる聴覚障害者で遺品整理士をしている青年の物語。本作の場合、ドラマのクオリティ以上に「“相手”が悪い」という指摘もある。

「火曜21時は、日本テレビ系は『ザ!世界仰天ニュース』、TBS系は『マツコの知らない世界』と人気バラエティ番組が視聴率合戦を繰り広げていて、もともと数字が取りにくい枠と言われています。とはいえ、やはりこのコア視聴率の低さは……。

 来年のNHK大河ドラマ光る君へ』に主演する吉高さん、今年12月配信予定のNetflixの実写版『幽☆遊☆白書』で主役の浦飯幽助役を務める北村さんという、若い層に刺さるはずの2人のラブストーリーなのに、 若い人たちはあまり見ていないという状況は非常に厳しいですよね。

 ちなみに、ドラマの中だけでなく、吉高さんと北村さんは撮影現場でも恋人と見紛うくらいに仲が良く、現場はかなりいい雰囲気だといいます。それが今後、数字につながっていけばいいのですが……」

■第2位:西島秀俊(51)主演『警視庁アウトサイダー』(テレビ朝日系/木曜21時~)

 第4話(26日放送)の視聴率は世帯9.9%、コア1.7%

「主演の西島さん以外にも濱田岳さん(34)や上白石萌歌さん(22)、斎藤工さん(41)などなど、若い世代に人気でコア数字のしっかり取れそうな俳優が起用されていますよね。

 しかし、リアルなところはシニアしか見ていない数字に出てしまっている。世帯視聴率はほぼ10%と高いのに、テレ朝が他局と比べるとコア視聴率を最重視していないとはいえ、あまりに低い数字と言えますよね。

 制作サイドもさすがにマズいと感じているのか、目に見えて第3話から視聴者に不評だったギャグシーンが激減しており、主人公の架川(西島)もシリアス化する“キャラ変”が起きています。

『警視庁アウトサイダー』主演の西島さんは、2021年公開の映画『ドライブ・マイ・カー』がカンヌ国際映画祭で脚本賞など3部門を受賞、米アカデミー賞では国際長編映画賞を受賞するなど世界的な評価を得て、西島さんも今後は海外での活動になるのでは、とも報じられていましたよね。日本トップの俳優として臨んだ同ドラマの、コア視聴率での“期待倒れ”はかなり誤算なのではないでしょうか……」

 3位、2位とテレ朝ドラマが続いていたが、実は、今期最もコア視聴率で苦戦しているのは他局の作品だという。