■スポーツはさだまさし当確か。MISIAはラグビー関連曲を単独披露の可能性も

 アニメと同じくトレンドの一翼を担っているのがスポーツだ。スポーツは今年WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)、ラグビーW杯、サッカー女子W杯、バスケットボールW杯、W杯バレー等世界大会が多く開催され、なかでもWBCは3大会ぶり3度目の優勝を果たした。バスケットボールもアジア勢1位で24年パリ五輪の出場権を獲得するなど国中が盛り上がった。

さだまさしさん(71)は出場するのではないでしょうか。さださんは野球日本代表・侍ジャパンの栗山英樹監督(62)と親交が深い。WBCでの優勝に感激して『マイアミの歓喜もしくは開運~侍ジャパンと栗山監督に捧ぐ~』という楽曲を制作したほどです。

 この楽曲には栗山監督もコーラスとして参加。紅白の審査員として栗山監督に白羽の矢が立つことも十分、考えられます。さださんが栗山さんの前で歌を披露するという流れはあり得ると思います」(前出のKei氏)

※画像はさだまさし公式インスタグラム『@sada_masashi』より

 WBCに引き続き、盛り上がったのはラグビーW杯だ。W杯で日本は1次リーグで敗退したが、グループ突破を賭けたアルゼンチンとの最終戦では、最後まで相手を苦しめた。NHKによるラグビーW杯テーマソング『傷だらけの王者』は男闘呼組のメンバーを中心としたRockon Social ClubとMISIA(45)がタッグを組み9月1日に配信された。しかし、懸念点がないわけではない。

 旧ジャニーズ事務所は創業者であるジャニー喜多川氏の加害問題で現在揺れている。NHKも稲葉延雄会長が10月18日に行なわれた定例会見で、旧ジャニーズ事務所に所属するタレントの番組への起用について、「被害者への補償や再発防止の取り組みが実施されていることが確認されるまでは、新規契約は行わないという方針に変更はない」と改めて明言しているのだ。

「メンバーの岡本健一さん(54)は、旧ジャニーズ事務所とエージェント契約を結んでいますが、その岡本さんが関わるバンド、Rockon Social ClubをNHKがどう捉えるかが気になります。もしかしたらMISIAさん単独での楽曲披露となる可能性もあるかもしれません」(前同)

 振り返れば激動の1年。『紅白歌合戦』は、どんな内容をお茶の間に届けてくれるのか。楽しみにしたい。

Kei
青森県津軽地方在住の音楽チャートアナライザー。ブログ『イマオト -今の音楽を追うブログ-』を毎日更新中。地元ラジオ局でDJも担当。『音楽ナタリー』『TOKION』『uDiscovermusic日本版』『Impress Watch』『NumberWeb』等へ寄稿している。