■1年の間にジャニーズは崩壊、創業家は退場、TOBEが設立……
ところが、平野、岸、神宮寺の脱退が2か月後に控えていた今年3月に、イギリスの公共放送BBCがジャニーズの加害を特集したドキュメンタリー『J-POPの捕食者:秘められたスキャンダル(Predator:The Secret Scandal of J-Pop)』を報道。ジャニー氏の騒動が海外で明るみに出るキッカケになった。
そして、4月には被害者で元ジュニア(旧ジャニーズJr.)のカウアン・オカモト氏が日本外国特派員協会の会見を実施。それをきっかけに、カウアン氏以外の被害者の証言も、主に『文春』で毎週のように報じられるようになった。
その後、沈黙を貫いていた日本の大手メディアも、重い腰をようやく上げて騒動を追及。
騒動は収束せず、9月に創業家であるジュリー社長は、会社に籍は残しつつも、被害者補償以外の業務から退場し、ジャニーズ事務所も事実上消滅することになった。
これらの経緯に加えて、ジャニーズタレントの“受け皿”となる滝沢氏のTOBEを設立もあった。だからこそ、「キンプリがあと1年続けていれば」――。
《あと1年遅かったら、僕たち3人は独立しますが、これからもキンプリの活動は5人で続けますってこともあったわけだ。そうですよね?》
《やっぱり、あと1年これが早ければって思っちゃいます結局、いまもつらいおもいしつづけないといけないんだっておもいます。キンプリには出来なくて、他グルには出来る結局は、ちゃんと対応してくれたか、してくれなかったかなんでしょうな》
《キンプリもあと1年違ったら5人での未来があったのかな、、、、惜しい悲しすぎる》
そんな声が、多くのキンプリファンから寄せられている。
「旧ジャニーズを退所した二宮和也さん(40)のように、個人の独立と、嵐としてのグループ活動を両立する、という選択肢だって生まれたかもしれませんよね。キンプリの5人で会社“株式会社King&Prince”を作り、そこが旧ジャニーズが立ち上げる新会社と契約しても良かったでしょう。
もちろん、株式会社King&PrinceがTOBEとエージェント契約を結ぶ方法もある。ジャニーズは崩壊していて、もはや圧力や露骨な忖度は発生しない。TOBEと契約していても、永瀬さんや高橋さんもドラマや映画に出られたでしょうからね。
離脱組の中心・平野さんにとって元凶となっていたジュリー氏はもう退場しているわけで、いくら現キンプリの2人と、Number_iの3人の方向性が多少違っていたとはいえ、分裂まではせずに済んでいたかもしれない。今となってはすべて悲しい“たられば”ですが……」(前出のワイドショー関係者)
本格的なアーティスト路線を突き進むと見られているNumber_iと、“アイドル”を続けると見られるキンプリ。それでも、グループは分かれず、両立できた未来もあったのかもしれない。“あと1年続けていれば”――。